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新しい高級車はアメリカからやってくる──キャデラック エスカーラ コンセプト

GQ JAPAN 8/23(火) 18:11配信

キャデラックがいまおもしろくなっている。重厚長大は過去の話。2016年8月に米国西海岸ペブルビーチで発表された「エスカーラ」は、これから登場するキャデラックの方向性を差し示すモデルとして大いに注目だ。

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8月の米国西海岸はクルマ好きが大いに注目する地域だ。なにしろそこではモンタレーカーウィークと銘打たれて、地域一帯でクルマのイベントが開催されるからだ。

サンフランシスコから約120マイル。ドライブだと2時間少々南に下ったモンタレーベイは富裕層の住むエリアであり、ゴルフが好きなひとには太平洋に面したリンクスコースであるペブルビーチ・ゴルフリンクスで知られる場所でもある。そこでキャデラックは「エスカーラ・コンセプト」(スペイン語でスケール)と名づけたセダンのコンセプトモデルを発表した。

キャデラックのライフスタイルショーケースといえるキャデラックハウスが6月にマンハッタンにオープンしたのは既報のとおり。今回キャデラックはペブルビーチの丘の上の邸宅を借り切って、一時的にキャデラックハウスと名づけ米国のみならず世界中からゲストを招待した。

日本では夏のさかりの8月だけれど現地では陽が沈むと気温はひとケタ台に落ち込む。集まったジャーナリストたちの吐く息が白く見えるなか、照明を浴びて登場したキャデラックのヨハン・デ・ナイシェン社長は、「キャデラックの新しいデザインランゲージを表すモデル」とエスカーラ・コンセプトのベールをはがしたのだった。

全長5347mmと、ニューモデルのCT6よりやや大ぶりなファストバックボディを持つエスカーラ コンセプトは、薄いヘッドランプと大型グリル、それに現在のキャデラックモデルのアイコンともいえる縦型のLEDランプで構成されている。ひとことでいうとエレガントで、かつパワーを内に秘めている印象だ。面の造りは丁寧で、9層にコートされた塗装が複雑で微妙な色を成している。

「このコンセプトモデルは、キャデラックが今後どのようなデザインでアメリカらしさとキャデラックの個性を打ち出していくのかを伝える役割を担っています」。デ・ナイシェン社長に続いて壇上に上がったキャデラックのグローバルデザイン部門でエグゼクティブディレクターを務めるアンドリュー・スミス氏はそう説明した。

美しくて躍動的なエクステリアとともに、もうひとつ注目はインテリアだ。とりわけファブリック、クローム、レザーと異なる素材を組み合わせて、どこかレトロスペクティブであり、同時に未来的である空間を作りあげている。機能としてはインフォテイメントなどを声やゼスチャーで操作できるコネクティビティコントロールを備えている点も新しい。

「これから発表されるニューモデルにはエスカーラ コンセプトで見ていただいた要素が盛り込まれていきますよ」。スミス氏はそう語ってくれた。ドイツ車や日本車にはない独自のスタンスが魅力的と評価が上がっているキャデラック。新しい時代の高級車像を着実に構築していることがエスカーラ コンセプトから伝わってきた。

文・小川フミオ

最終更新:8/23(火) 18:16

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