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カル・クラッチローがMotoGP初優勝 なんと英国人は35年ぶり

webスポルティーバ 8/23(火) 14:50配信

 カル・クラッチロー(LCRホンダ)の第11戦・チェコGP優勝は、多くのイギリス人に笑顔をもたらした。なにせ、英国人が最高峰クラスで優勝するのは、1981年・スウェーデンGPのバリー・シーン以来、35年ぶりの快挙なのだ。MotoGPのパドックでは、各チームスタッフやレース主催者、運営オーガナイザー、メディア関係者など各分野で多くのイギリス人が働いている。決勝レース後の彼らは、いちように満ち足りた笑顔をうかべているようにも見えた。

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 タイミング、という意味でも今回の快挙は理想的な勝利だった。

 クラッチロー自身にとっては、愛妻との間に初めての娘が生まれてから2週間後。優勝直後には、「妻の出産は人生で最高の瞬間だったから、今回はどんな気持ちになるかと思ったけど、やっぱり娘が生まれたときが最高だった。でも、今日は別の意味ですごくうれしいし、レース人生で最高の1日になったよ」と、幸福の極みにある素直な気持ちを述べた。

 また、イギリスのレース関係者やファンにとっては、上記のとおりバリー・シーン(生没:1950年~2003年)以来、35年ぶりという非常に象徴的な勝利である。バリー・シーンは1976年と1977年に500ccクラスの総合優勝を達成した人物で、それらの功績により英国王室から大英帝国勲章を授与されており、イギリス・モータースポーツ界を代表する存在だ。その重みを理解すれば、今回の快挙にイギリス人が沸き立つのも納得できるだろう。

 クラッチローがMotoGPに参戦を開始したのは2011年。ヤマハ・サテライトチームに3年間在籍し、1年間のドゥカティ・ファクトリーを経て、2015年に今のチームへ移籍した。

「MotoGPに来てこの6年間は一度も勝ったことがなくて、優勝したのは自転車レースくらいだったからね」とジョーク混じりに話すとおり、自転車好きとしてもよく知られた人物だ。クラッチローは現在、英国領マン島に暮らしており、同島出身のプロフェッショナル自転車ロードレーサー、マーク・カヴェンディッシュとも親交が深い。タイミングが合えば一緒にトレーニングをする間柄で、このエピソードをみても、サイクルロードレーサーとしてクラッチローが高い競技水準を備えていることがよくわかる。

 以前、カヴェンディッシュについて訊ねた際に、「ああ、カヴかい? あいつは俺より遅いぜ」と冗談めかした言葉が彼から返ってきたことがあったが、それくらい彼らふたりは仲がよく、また、それぞれの競技のトップアスリートとして敬意を抱く間柄だということがよくうかがえる口ぶりだった。実際、カヴェンディッシュはクラッチローの優勝直後に、自身の公式ツイッターアカウントで祝福メッセージを贈っている。

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最終更新:8/23(火) 14:50

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