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福田正博が指摘。リオ五輪で露呈した日本サッカー界の根深い問題点

webスポルティーバ 8/23(火) 15:20配信

【福田正博 フォーメーション進化論】

 日本選手団が目覚ましい活躍を見せたリオ五輪にあって、サッカー男子代表はグループリーグで敗退に終わった。初戦でナイジェリアに4-5で敗れると、次戦のコロンビア戦は2-2で引き分け。3戦目のスウェーデンには1-0で勝利したものの、勝ち点1差で決勝トーナメント進出を逃した。この結果は残念でならない。

【写真】リオ五輪で日本代表を率いた、手倉森誠監督。厳しい表情を見せる。

 リオ五輪での日本代表は3試合を通じて、攻撃の形ができていた。相手陣中央でのコンビネーションやサイド攻撃から、何度もチャンスを作り出した。失点した直後にゴールを奪い返した点も評価できる。国際大会でゴールを許すとズルズルと失点を重ねがちな日本サッカーに足りないタフさを見せてくれた。

 コンディション面でも、3試合とも後半20分を過ぎても足は止まらなかった。それだけに1戦目、2戦目と、先制されて追う試合展開になったことが悔やまれてならない。もし、残り20分まで勝負を持ち越す展開にできていれば、違った結果になっていたはずだ。

 敗因として、オーバーエイジ(OA)組を起用したことによるDF陣のコンビネーション不足をあげる声もある。つまり、五輪最終予選を戦ったOA組のいないDFラインであれば、連係面で不安要素がなかったのではないか、という意見だ。しかし、私としてはこうした論調には賛同しかねる。

 なぜなら、4年前のロンドン五輪でも、DFラインにOA枠の選手を起用していたからだ。4バックのうち、センターバックと右サイドバックにOAの吉田麻也と徳永悠平を起用し、グループリーグを突破。準決勝と3位決定戦では勝利を逃したものの、4位という好成績だった。今回のリオ五輪でも同じようにOA枠の選手をDFラインに起用したわけだが、結果が良かった前回はDFラインのコンビネーションについて問題視せずに、結果が出ないからと言って、すぐにOA枠の選手起用を批判するべきではないだろう。

 また、オーバーエイジの選手に「リーダーシップ」や「国際大会での経験値」を求める意見も多いが、年上だからといって、選手の誰もがそれを持ち合わせているわけではない。

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最終更新:8/23(火) 15:20

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