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中国シャオミ、いよいよ米国市場に本格進出か

JBpress 8/23(火) 6:00配信

 海外メディアの報道によると、中国のスマートフォンメーカー、シャオミ(小米科技)は米国市場に本格進出するのだという。

■ 「もはや米国を無視できる余裕はない」

 同社は昨年、米国で直販サイトを開設し、フィットネスバンドやイヤホンといったアクセサリー製品の販売を始めたが、主力製品であるスマートフォンはまだ同国で販売していない。

 しかし今後はネット販売やソーシャルメディアマーケティングなど、同社がこれまで中国市場で行ってきた手法を使って、米国でもスマートフォンを販売するという。

 これは、米グーグル出身で、シャオミの世界展開を統括するヒューゴ・バラ氏が、米ブルームバーグ・テレビジョンに出演し、言明したもの。

 同氏はシャオミがいつ米国でスマートフォンを販売するか、計画の詳細については明かさなかったが、「近い将来」とだけ述べたとブルームバーグは伝えている。

 バラ氏は、これまでにも同社の米国市場本格進出について示唆してきたが、いっこうに実現する様子がなかった。

 しかし同氏は今回のインタビューで「金額ベースで世界最大のスマートフォン市場である米国を無視できる余裕などもはやない」と述べている。この発言には、同社のスマートフォン事業が現在置かれている状況が背景があるようだ。

■ 中国市場で首位から4位に転落

 先頃、米国の市場調査会社IDCが公表した今年4~6月期の中国スマートフォン市場に関するリポートによると、シャオミの同四半期の出荷台数は1050万台で、昨年の同じ時期から38.4%減少した。

 同社は1年前に中国スマートフォン市場で首位のメーカーだったが、この4~6月期は4位に後退している。

 バラ氏はこのIDCのリポートについて、統計の取り方が異なっており、実際の販売実績を反映していないとし、数値を否定したが、同社スマートフォンの中国出荷台数が1年前から横ばいであることは認めた。

 昨今の中国スマートフォン市場の減速を背景に、シャオミは米国市場に進出する必要に迫られているようだ。

■ 米国でもライフスタイル企業を目指す

 同社は現在、中国本土、香港、台湾、シンガポール、マレーシア、フィリピン、インド、インドネシア、ブラジル、アフリカで直販サイトを開設しており、それぞれの国や地域でスマートフォンなどのモバイル端末を販売している。

 その一方でシャオミの取り扱い製品は多岐にわたる。例えばテレビや空気清浄機、アクションカメラ、血圧計、小型立乗りスクーターなども販売しており、今年に入ってからは、炊飯器、ドローン、電動アシスト自転車、ノートパソコンも発売した。

 その多くは同社が出資するパートナー企業の製品。シャオミはこうして商品種を拡大し、単なる小型電子機器メーカーにとどまらず、ライフスタイル全般をカバーするブランド企業を目指している。

 バラ氏よると、こうした戦略が中国におけるシャオミのブランドを高めているという。そして同社は米国などの海外市場でも同様の事業展開を進めたい考えだ。

 ただし米国のスマートフォン市場にはシャオミがこれまで得意としてこなかった複雑な流通システムがあり、同国への本格進出には高いハードルがあると、ブルームバーグは伝えている。

 なおシャオミのモバイル製品についてはこれまで、他社の知的財産を侵害しているおそれがあり、同社は米国進出に慎重になっていると伝えられていたが、この問題について、シャオミは解決の糸口を見い出したのかもしれない。

 シャオミは今年6月、約1500件の特許を買収することで米マイクロソフトと合意した。これによりシャオミが米国進出に関して抱えている問題が解決される可能性があるとブルームバーグは伝えている。

小久保 重信

最終更新:8/23(火) 6:00

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