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「真田丸」鈴木京香、“小日向の妻”は得意役!?

Smartザテレビジョン 8/24(水) 19:30配信

大河ドラマ「真田丸」(NHK総合ほか)で、関ヶ原の戦いが迫っている。豊臣秀吉(小日向文世)の死後、石田三成(山本耕史)と徳川家康(内野聖陽)の対立が表面化。有力大名・武将を巻き込み、事態は次第に緊迫していく。

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そんな時代の行方を見守るのが、秀吉の正室・寧(鈴木京香)だ。秀吉の生きている間は“大坂城の肝っ玉母さん”として秀吉のみならず多くの人を支えた彼女だが、秀吉の死後は周囲との関わり方が変わってくるという。そんな鈴木京香を直撃し、秀吉への思いや大坂城を切り盛りした日々、そして寧の今後を聞いた。

――まずは、オファーを受けた時の率直な感想を教えてください。

三谷(幸喜)さんの書く大河ドラマですから、「何の役でも!」とお返事しましたが、いただいたのが北政所(寧)の役ということで、「とうとう私もそういうすてきな女性の役をやれるようになったのか」と興奮しました。

私にとって北政所といえば、子供の頃見た大河ドラマ「おんな太閤記」(’81年、NHK総合)の賢くて心の優しい女性というイメージなんです。演じていた佐久間良子さんがすてきだったこともあり、“歴女”とはいえない私ですが、歴史上の女性の中で一番好きな人物。だから、一度は演じてみたかった役でした。

――三谷幸喜さんからは、演じる上でのリクエストはありましたか?

“肝っ玉母さん”で、と言われました。最初は「体重を10kg増やして撮影に臨んでください」というリクエストもあったのですが、「掛けを着ているので、(体重の増加が見た目に)分からないと思いますよ」と話したら「では、顔だけ10kg増やしたようにしてください」と言われ、「撮影前はお水をたくさん飲んで、むくんだままで行きます!」と、そんなやりとりをしました(笑)。

実は、いつか三谷さんに、「かっぽう着が似合う、“日本のお母さん”の役をやりたい」とお話したことがあるんです。今回の役は、それを心の片隅に置いてくださっていたのかなと思って、すごくうれしかったです。

――台本で描かれる寧は、どのような人物として捉えましたか?

解釈はいろいろとあると思いますが、私は政治的なことには触れず、家の中を切り盛りするという意味で殿下を補佐した女性だと考えています。

それから、長年ずっと一緒にいたので、殿下へは男女の感情より、情の部分が強くなっていると考えました。ですから、これまでの作品の中には寧と側室たちの争いを描くものもありますが、それとは違った形で寧という女性を演じられたと自負しています。

――茶々(竹内結子)の最初の子が亡くなった時、茶々が寧の前で初めて泣くというシーンが印象的でした。

三谷さんは、茶々のことを、“子供の心のまま嫁いできた”というふうに描いていて、結子ちゃんもそれをしっかり演じてくれているので、寧が茶々をどんなふうに見ているかというのを想像することは難しくなかったです。寧が茶々を思わず抱き締めるというあのシーンは、とても自然にできました。読んだときにもいいシーンだなと思いましたけど、出来上がって本当に大好きなシーンになりました。

――長年一緒にいた秀吉が第31回で亡くなりましたが、彼が老いていく姿を寧はどのように見ていたのでしょうか。

秀吉の頭脳明晰(めいせき)で、人の懐にすっと入っていけるような明るさ、そんなところがだんだんなくなっていくことは悲しかったと思うのですが、実は、最期に秀吉と長く一緒にいられることがうれしかったという部分もあるんじゃないかなと思います。

悲しいだけでなく、「昔はこうやって一緒に過ごしたな」とか、楽しかった時のことを思い出して、うれしい瞬間もあったと思います。

――亡くなられた時はどんな思いだったのでしょうか?

秀吉が、これ以上、本来の姿とかけ離れていく前に天に召されたことは、少しほっとしている部分もあるのかなと想像しました。もちろん亡くなってしまうことは悲しいですが、もう周りを苦しめることはないんだ、ということも考えたと思います。

――秀吉の死後、寧の演じ方は変わりましたか?

今までのように、豊臣家をしっかり支えたいというよりも、穏やかに暮らしたいという思いが強いと思って演じています。実際、「私は政治には向いてないのよ」というせりふが出てきたので、(間違っていなかったと思って)少し安心しましたね。はたから見ると急に無責任になったと感じるかもしれませんが、殿下亡き後は、より政治的な事柄に興味がなくなっていて、少し無気力になるような寧でいいのではないかと思いました。あと彼女にとって大事なことは、秀吉の作った平和な時代が維持されることだけだったのだと思います。

――秀吉を演じた小日向さんの印象はどうでしたか?

小日向さんとは何度も夫婦役を演じたことがありますし、恋人役を演じたこともあります。だから、小日向さんが演じる人の妻というのはすんなり入ってきました。苦労もなくて楽しかったですね。

――今回は秀吉と寧の若かりし頃が描かれませんでしたが、それまでに二人が深めてきた絆をどのように表現しようと考えましたか?

小日向さんとは、これまでの現場での積み重ねがあるので、なんとなく(やりとりが)想像できるんですよね。それに、これまでの(秀吉と寧を描いた)作品や本を通して、二人の間にあったことをいろいろ知っています。それを頭の中で、小日向さんと自分の間にあったこととして置き換えられるんです。素晴らしい作品がたくさんあったので、どんなエピソードがあったのか考える必要はありませんでした。

殿下を看取るときにも、そうしたいろんなエピソードが頭に浮かんできたんですね。だから、あとでモニターを見てみると、殿下が亡くなる寸前なのに私が少しほほ笑んでいるように見える箇所もあって。これは腹黒い女に見えたらどうしようと思いましたが、「いろんな楽しいこともあったわね」という思いで殿下を見ていた表情なんです。

――秀吉の死の間際では、三成を叱るシーンが印象的でしたが、今後三成との関係はどのようになっていくのでしょうか?

殿下が病床にあるときに、三成が遺言を強引に書き換えさせようとしたシーンですね。あれは見ていて、とても気の毒だったんです。小日向さんも体重を減らして、ヨボヨボの秀吉を演じていたので、それを無理やり起こして筆を取らせる姿は本当にひどいなと思いました。

政治の中でそれがどうしても必要だったのかもしれませんが、寧は納得できません。そのあとからは、ずっと根に持っているんだろうなと思うくらい三成に冷たい態度を取るようになるんです。

――今後、時代が戦に向かっていく中、寧はどんな思いで過ごすのでしょうか?

寧は出家して、俗世間から離れたところに身を置きます。でも、自分が手塩にかけて育てた子供たちのことは気になるでしょうし、祈るしかないという余生を送ったのかなと思います。ただ正直、秀吉の亡きあとの彼女の一番の関心事は、これまで自分がお世話になった人を弔い、秀吉の墓をしっかり見てあげることだったのではないかなと思います。

――関ヶ原に向かう中で、豊臣恩顧の大名や武将たちのことはどのように見ていたと思いますか?

やはり、「生きて帰ってきてほしい」ということを願っています。ただ、どちらが勝つかということで言えば、平和な世を作って維持できる人が勝つ。そうなると家康殿しかいないんだろうと分かっていたと思います。そう意味で、家康殿のことを信頼していたと思います。

――今回は、作中を通して“尾張弁”を使うお芝居がありました。難しさはありましたか?

私は方言を使う役がすごく好きなんです。だから今回、始まる前に三谷さんに「方言はあるんですか?」と聞いて「ありません」と言われたときは、少し残念に思っていたくらいです。

でも直前になって「やっぱり、寧さんだけあります!」と言われて、うれしかったです。皆さん「方言は大変ではないですか」とおっしゃるのですが、今回は尾張弁にずいぶん助けられている気がします。寧の優しさや気取りのなさ、人懐こさが方言のおかげで出やすかった気がするんです。まだまだ、名古屋の方のお眼鏡にかなうか分かりませんが、自分ではだいぶ慣れて大好きになりました。

最終更新:8/24(水) 19:30

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