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F1後半戦。「紳士をやめた」ロズベルグが ハミルトンに反撃開始

webスポルティーバ 8/24(水) 14:00配信

「これで、2018年までルイス・ハミルトンの連続タイトルは決まったようなものだ」

 ハンガリーGPの最中、メルセデスAMGがニコ・ロズベルグとの契約2年延長を発表したとき、皮肉交じりにそう口にしたメディア関係者は決して少なくなかった。つまり、同じマシンに乗っているかぎり、ロズベルグはハミルトンに勝てない……というわけだ(かくいう筆者自身もそう皮肉ったひとりなのだが)。

【写真】後半戦について語った、ホンダF1総責任者・長谷川祐介氏

 2016年の前半戦を終えて、ハミルトン(6勝)対ロズベルグ(5勝)と勝利数はほぼ五分。しかし、ポイントでは217対198。ふたりのタイトル争いには、19ポイントの差がついた。

 とりわけ、モナコGP以降はハミルトンの6勝1敗で、彼の速さが強く印象に残っている。ロズベルグが4連勝した序盤戦も、ハミルトンが度重なるパワーユニット系のトラブルに見舞われなければ、どうなっていたかわからない。

 そう考えれば、後半戦もハミルトンが圧倒的な速さで自身4度目のタイトルに向かって邁進する、と考えるのが当然だ。

 それでも、まだタイトル争いがもつれる可能性は十分にある。

 純粋な速さの争いとなる予選でも、ポールポジションの回数はハミルトン(6回)対ロズベルグ(5回)でほぼ互角。問題は、過去2年のタイトル争いを決めた最大の要因がそうであったように、決勝レースでの強さだ。バトルやピット戦略の競り合いになると、ロズベルグは力負けしがちな弱さがある。

 母国ドイツGPでもロズベルグはスタートのミスで出遅れ、レッドブル勢との戦いに競り勝つことができなかった。地元戦で緊張からスタート時のクラッチ操作をミスしたり、スペインGPではスタート直前にパワーユニットの設定変更をミスして失速するなど、極限状態でのメンタル面の弱さを露呈している。

 その結果が、両者の獲得ポイントの差と、なにより人々の脳裏に刷り込まれた「ルイスのほうが強い」というイメージなのだ。

 だが、そのロズベルグが変わりつつある、という見方もできる。

 スペインGPのオープニングラップでの同士討ちなど、ハミルトンとロズベルグの騒動はこれまでに何度か起きてきた。そのたびにロズベルグは「もう終わったこと」と、チーム内での話し合いとチームの方針を受け容れる姿勢を示してきた。

 しかし、オーストリアGPの最終ラップの接触では違った。スチュワード(競技会審査委員会)からはペナルティを科せられたが、「ペナルティは受け容れるが、僕は悪くない」と決して自分の非を認めようとはしなかった。押し出したのではなく、自分は次のストレートに向けて立ち上がりのラインを変えただけ。そこに突っ込んできたのはルイスのほうだと。

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最終更新:8/24(水) 14:00

webスポルティーバ

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