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劣勢を覆したいなら、『日本ラグビー』に注目だ!!

エイ出版社 8/25(木) 17:10配信

史上最大の『ジャイアント・キリング』は、『奇跡』ではない

『だめかもしれない』を覆す力を得たいなら、日本ラグビーに注目するべきだ。

『奇跡の勝利』とは、スポーツのレポートでよく言われることだが、本当の奇跡なんてない。ただひたすら努力を重ねた先の勝利を『奇跡』などと言っては失礼かもしれない。ひたすら長く、苦しい限界超克のための努力の果ての必然と、ほんのわずかな幸運の結果なのだと思う。

中でも特にラグビーは番狂わせの少ないスポーツだと言われる。

15人の屈強な男達が守るゴールを『たまたま』割る……なんてことは起こりえないのだ。

昨年から今年にかけて、日本ラグビーは2つの『ジャイアント・キリング』を成し遂げている。

ひとつは、昨秋ワールドカップ。世界ランク3位のラグビー強国、南アフリカ代表に対して34-32で逆転勝ちしたことだ。24年間、ワールドカップで勝ち星のなかった日本の成し遂げたこのアップセットに全世界が驚いた。

今ひとつは、先のリオ・オリンピックの男子7人制ラグビー。初戦がニュージーランドの最強軍団、オールブラックスだったにもかかわらず、臆せずスピーディな猛攻を展開。14-12で勝利を挙げたのだ。予選を突破し、最終的にはぎりぎりメダルには届かなかったものの、4位という結果を得ている。

もちろん、これらは『奇跡』ではなく『必然』だ。

勝てなかった『日本ラグビー』は、いかにして限界を超えたか

2019年のラグビーワールドカップ日本開催に向けて、日本ラグビー界は総力を挙げて強化に努めている。

日本人はニュージーランドや、オーストラリア、南アフリカ、スコットランド、ウェールズなどの強豪国に比べて、体格に劣る。パワーも足りない。これではどうしたって、勝てない。我々はそう思って来た。おそらくは、選手や監督たちでさえ、そう思っていたのではなかろうか?

しかし、そうではない。

可能な限り、フィジカルを高め、それでも足りない部分はスピードと、戦術戦略で補い、日本独自の戦い方を産み出していった結果、日本のラグビーは世界のトップレベルに肉薄したのだ。

世界ラグビーのトップレベル、南半球のスーパーラグビーに日本独自のチーム『サインウルブズ』を結成してのチャレンジも、世界に近づくために大きな働きをしている。

サンウルブス一年目の結果こそ、1勝1分13敗と、数字だけ見れば厳しいものだったが、それは登るべき山がいかに高いかを表している。そして、ゲームを重ねるごとに増えていく観客は、その敗北が決して圧倒的なものではなく、勝機を見据えつつ勝ちきれない戦いであったこと、そのサンウルブズ・メンバーの高みに上ろうという意思の強さに魅了された人がいかに多かったかを表している。

堀江翔太、大野均、山田章仁、立川理道ら、サンウルブズの選手たちが毎週のように世界の頂点にいるラガーマンたちと戦うことで、日本ラグビーは長足の進歩を遂げているのだ。

さらに、レッズに行った五郎丸歩、ツイヘンドリック、ハイランダーズで戦う田中史朗、チーフスのリーチ マイケル、山下裕史、レベルズの松島幸太朗、イングランドのニューカッスルに行った畠山健介など、海外の強豪チームそのものに行って武者修行をしている選手たちが持ち帰ってくるものも多いだろう。

また、彼らがスーパーラグビーなどで戦ってる間、日本代表として若い選手たちが出場できたことも日本の選手層を厚くすることに役立っただろう。

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最終更新:8/25(木) 17:10

エイ出版社

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