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顔が怖い23歳がバレンズエラ級の快投。ア・リーグに驚異の新人現る

webスポルティーバ 8/25(木) 14:30配信

個人タイトルを争う注目ピッチャー@ア・リーグ編

 今年のレギュラーシーズンも残り40試合を切り、両リーグとも地区優勝争いが過熱してきました。また、それと同時に注目されているのが、個人タイトルをかけた争いです。個人成績を見てみると、両リーグとも投手部門において、日本ではあまり馴染みのない選手が上位に食い込んでいます。

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 まず、ア・リーグの最多勝レースで気になるピッチャーは、現在17勝3敗・防御率3.05で勝ち星トップタイにいるトロント・ブルージェイズのJ.A.ハップでしょう。彼は2004年のドラフト3巡目・全体92位でフィラデルフィア・フィリーズから指名されてプロ入りした33歳のベテラン左腕です。2007年にメジャーデビューを飾ったハップは、2009年に23試合の先発で12勝4敗・防御率2.93という好成績を残し、ナ・リーグ新人王投票で2位にランクインしたこともありました。

 ところが2010年、ヒューストン・アストロズにトレードされてから、ハップは調子を落としてしまいます。年間6~7勝しか挙げられないシーズンが続き、2012年にはブルージェイズへの移籍直後に足を骨折したり、2013年には頭部に打球が直撃するなど、不運が重なりました。

 昨シーズンはシアトル・マリナーズに先発4~5番手として加入して心機一転を図るも、前半戦は4勝6敗・防御率4.64と期待はずれ。7月にはピッツバーグ・パイレーツにトレードで放出されることになり、まさにチームを転々とする選手生活を送っていたのです。

 しかし、その移籍がハップにとって大きな転機となりました。プレーオフ進出を狙うパイレーツで先発のポジションを掴み、11試合の登板で7勝2敗・防御率1.85。かつての輝きを取り戻したのです。その結果、今年のオフには古巣のブルージェイズと3年総額3600万ドル(約43億2000万円)で契約を結ぶことができました。

 今シーズン開幕時、ハップは先発4番手という扱いでスタート。ところがオールスターまでに12勝3敗をマークし、シーズン前半だけで自己最多タイの勝ち星を挙げました。特に6月11日以降は10連勝を記録。11試合の先発で10勝を挙げたのは、ブルージェイズではロジャー・クレメンス、ロイ・ハラデイに次ぐ球団史上3人目の快挙です。

 そして、8月17日のニューヨーク・ヤンキース戦では17勝目をマーク。このペースでいけば、シーズン20勝も夢ではありません。関係者の間では、「今年のサイ・ヤング賞はハップ」という声も広がっています。昨年のパイレーツ時代からシーズンをまたいでちょうど1年間(2015年8月19日~2016年8月18日)の成績を計算してみると、なんと23勝4敗というとんでもない数字を残しているのです。ハップの大飛躍は、まさに今シーズン最大の驚きといえるでしょう。

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最終更新:8/25(木) 14:30

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