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第16回広島国際アニメーションフェスティバルにリオ五輪が影響? 来場者の投票で決まる観客賞の受賞傾向とは

おたぽる 8/25(木) 17:00配信

 8月22日に幕を閉じた第16回広島国際アニメーションフェスティバル(記事参照)。18日から開催され、通例の5日間開催であったが、後半は持ち直したものの、今回は前半2日間は開会式も含めて客の入りが通常より少ない印象を受けた。

 会場ではリオ五輪の終盤と会期が重なった影響についても囁かれた。今年の広島ではインターハイも開催されており、競泳でリオ五輪・日本代表に選ばれていた池江璃花子は、帰国後そのまま広島へ直行していた。

 賞の行方を占うコンペティション上映でも、各日の上映リストから1作品を選ぶ観客賞は、動員数がダイレクトに反映されがちなので侮れない。今回の観客賞は上映中に笑いが生じていた『The Gossamer』(Natalia Chernysheva:ロシア)で、確かに受賞の有力候補としてふさわしい作品だった。

 観客賞が設けられたのは第8回(2000年)からだが、直近の4回を振り返ってみると、第12回(2008年)は『つみきのいえ』(“>加藤久仁生)、第13回(10年)は『The Employment』(Santiago Bou Grasso:アルゼンチン)、第14回(12年)は『Head Over Heels』(Timothy Reckart:イギリス)、第15回(14年)は『No time for toes』(Kari Pieska :フィンランド)らが受賞している。

 また上映日は『つみきのいえ』が4日目(日)、『The Employment』が4日目(火)、『Head Over Heels』(Timothy Reckart:イギリス)が1日目(木)、『No time for toes』(Kari Pieska :フィンランド)が4日目(日)となっており、会期4日目に上映される作品が有利なように思われる。

 今回の『The Gossamer』も4日目(日)の上映であった。同じく会場で笑いが生じていた『ナポリタンの夜』(坂元友介)も同日の上映で、有力候補であったに違いない。なお『ナポリタンの夜』は優秀賞(全6作品)に選ばれた。

 このほか別日の上映で笑いが生じた作品で、受賞に至っているのは国際審査委員特別賞(全6作品)の『Two Friends』(Natalia Chernysheva:フランス)と『One, Two, Tree』(Yulia Aronova:フランス/スイス)、優秀賞の『Life with Herman H. Rott』(Chintis Lundgren:エストニア/クロアチア/デンマーク)である。

『One Two Tree teaser』(Yulia Aronova)

 ちなみに『つみきのいえ』『Head Over Heels』は、アカデミー賞で受賞やノミネートの作品で、笑いが生じるような作品ではない。必ずしも観客賞がコメディー的な作品に限られるわけでないことを補足しておく。
(取材・文/真狩祐志)

■広島国際アニメーションフェスティバル
http://hiroanim.org/

最終更新:8/25(木) 17:00

おたぽる

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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