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竹中直人、光石研ら著名人が『エル・クラン』に絶賛コメント

リアルサウンド 8/25(木) 12:00配信

 第72回ヴェネチア国際映画祭の最優秀監督賞である銀獅子賞を受賞した『エル・クラン』に、竹中直人、光石研ら各界の著名人たちがコメントを寄せた。

 本作は、アルゼンチンの実話をモデルに、エリート生活から犯罪生活に代わってしまったプッチオ家の人々を描いた人間ドラマ。『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』のペドロ・アルモドバルが製作を務め、『セブン・デイズ・ハバナ』のパブロ・トラペロが監督を務めた。

 コメントを寄せたのは、竹中直人、光石研、松江哲明、ハマ・オカモト、小島秀夫ら各界の著名人たち。本作についての感想をそれぞれコメントしている。

■コメント一覧

●竹中直人(俳優・映画監督)
凄まじく恐ろしく、凄まじく残虐、そして凄まじく軽やか…この映画はいったい何だっ!! 完璧なキャスティングにも目が離せない! 恐るべきユーモアに溢れた恐るべき家族の映画だ! 是非とも劇場で心してご覧頂きたい!

●光石研(俳優)
物語の中心に、ドスンとダイニングテーブルを置き、家庭料理を家族で食べる。どんな時代でも、どんな情勢でも、どんな家族でも、バクバク食べる。この日常が非道さを増す。カントク! 完敗ッス!

●乙一(作家)
クライマックスのとあるカットに鳥肌が立った。映画が終わった後も、そのカットがずっと、頭の中で上映されている。

●ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)
歴史上、最も酷く悲しい「わかっちゃいるけどやめられない」
そしてそれを白黒で彩るThe Kinksの「Sunny Afternoon 」
あなたはきっと、初めての感情を抱きながら席を立つに違いない。

●深町秋生(ミステリ作家)
モラルゼロな父親を始めとして、一家の血の凍るような犯罪と人間の複雑怪奇な精神に幻惑される。彼らを通じて、軍事主義の非人間性をも暴いた大胆不敵な一本。ラストで腰がぬけた。

●金原瑞人(翻訳家)
あまりにリアリティのないストーリーをこんなにリアルに撮るなんてと、びっくりして、パンフをみたら、実話とのことで、またびっくりしてしまった。本当はもっともっと怖い話のはずなのに、皮一枚怖くない、そこがこの映画の怖いところで、観終わって、ぞくっとした。

●いのうえひでのり(劇団☆新感線主宰/演出家)
面白かったです。そしてこれがアルゼンチン国民が皆知っている実話ってのも ビックリです。あんな犯罪が実行されてるのに普通に淡々と描かれる家族風景。 あまりにもフツ-で、なんだか笑えてきます。実話ですよね? コエ-な。

●樋口毅宏(作家)
アルゼンチンのデヴィッド・O・ラッセルか。間違いなくこの監督はハリウッドに招かれる。ツバをつけるなら今のうちだ。

●平山夢明(作家)
この愛! この欲! この絆! なにもかもがトチ狂っていて最高に面白い。自分さえ良ければ良いのさという犯罪者ならではの究極の理論に地獄の釜がじわじわ開く! まさに前頭葉がクランクランする傑作だぜ!

●松江哲明(ドキュメンタリー監督)
ワンカットの間に日常生活と事件が描かれ、人が死ぬ。その容赦のなさが面白い。まるで犯罪に荷担させられているかのような視点に興奮し、そしてゾッとさせられた。

●小島秀夫(ゲームデザイナー)
なんだ?! この映画! 家族(ファミリー)映画なのか?! 犯罪(ノワール)映画なのか?!
いやはや、一家(プッチオ)によるこんな犯罪(クライム)が実在するなんて!
2つの顔を持つ“犯罪家族(クラン)“に観客は頭も身体も監禁されてしまう。
これはアルゼンチンの“テキサス・チェーンソー“だ。

●斎藤学(精神科医)
真っ暗闇で凄惨なストーリーの背景に家族劇の温もりが観るものに届く。そして観客の心は引き裂かれる。あっけにとられる映画だった。

リアルサウンド編集部

最終更新:8/25(木) 16:10

リアルサウンド

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