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清武、リーガ開幕戦から躍動。初ゴール&初アシスト。セットプレーはセビージャの武器に【現地記者の目】

フットボールチャンネル 8/25(木) 11:00配信

 リーガエスパニョーラ第1節、エスパニョール戦に臨んだセビージャは、サンパオリ新監督の攻撃的なスタイルを見せつけ打ち合いを制した。日本代表MF清武弘嗣も先発出場し、ゴールもアシストも決めて見せた。すでにセットプレーも任されており、この背番号14に対して、現地サポーターから「ビバ・キヨタケ!」の声援が送られるようになっても不思議ではない。(取材・文:ロシオ・ゲバラ【セビージャ/マルカ】/翻訳:フットボールチャンネル編集部)

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リーガ開幕節から「日本人が先発だ」

 リーガ開幕戦のセビージャ対エスパニョール戦は、6‐4という派手な結果に終わった。大昔のサッカーか、そうでなければテニスのセットを思わせるような数字であり、リーガ1部では実に60年ぶりのスコアだった。観る者の多くを愕然とさせた2‐3‐5での全員攻撃で、サンパオリはリーガエスパニョーラ初陣の名乗りを挙げた。

 バカンスの季節であり、2つのスーパーカップでの落胆もあったが、それでもサンチェス・ピスファンには多くのファンが詰めかけていた。サッカーへの熱意があり、新たな賭けが的中するのかどうかを確認したいという関心があった。

 メンバー表を手にしたファンたちは、選手をどう配置するのかに考えを巡らせていた。サンパオリのイレブンを予想することは、今季の楽しい暇潰しとなりそうだ。ビトロがサイドバック? 最終ラインは2人だけ?

 ビエットとベン・イェデルは初めてコンビを組んだ。他の新戦力たちも先発の座を確保しつつある。サラビア、“ムド”・バスケス、そして清武。「日本人が先発だ」と言うファンもいたが、もはやそれも珍しいことではない。

正真正銘のスペクタクル

 セビージャの「14番」は、モンチSDの構想による珍しい国からの新加入選手、という存在から、短期間のうちにチームに欠かせない歯車のひとつとなった。「キヨ」と呼ばれるようになった彼は、その立場を勝ち取るために逆風の中を進んでこなければならなかった。

 練習を開始してすぐに筋肉を痛めてしまい、チームのオーランド遠征には参加できず。当初メディカルスタッフは回復に6週間を要すると見ていたが、清武は足を止めようとはしなかった。日本に一時帰国し、負傷から3週間後にはもう戦う準備ができていた。

 セビージャはひたすらに相手エリアへ向かおうとする姿勢でエスパニョールとの試合をスタートさせた。清武はボールを受けるたびに難しいことを簡単に処理してみせた。物事を難しくしようとはせず、常に良い場所に位置していた。「キヨ、いいじゃないか!」と観客席からは聞こえてきた。

 つい最近まで全く知られていなかった選手は、セビージャファンの新たなアイドルになろうとしている。存在感があり、攻撃の起点となるクオリティがあり、インテリジェンスがあり、優れた才能がある。そこに“ムド”・バスケスの手が加わり、サラビアの爆発力やビトロの成熟したプレーも足し合わせれば、生まれるものは正真正銘のスペクタクルだ。

 フットボールとゴールが約束される。セビージャは今季のリーガを盛り上げることになりそうだ。エスパニョール戦で手に入れた勝ち点3は、仮にスコアが1‐0であったとしても同じものだが、攻撃サッカーを楽しめることが嫌いな者はいないだろう。火力は抜群だ。

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最終更新:8/25(木) 15:58

フットボールチャンネル

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