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「業務用イチゴ」「農業機械」…注目の”無名優良企業”を公開! ビジネスマン、転職希望のサラリーマン、就活間近の学生は必見!

ダ・ヴィンチニュース 8/25(木) 6:30配信

 先日、某テレビ番組で儲かっている優良企業が紹介されていた。「業務用イチゴ」を栽培して、日本中に卸している企業があるらしい。「業務用イチゴ」とは「業務用スイーツ」の中に入っているイチゴのことだ。分かりやすく言うと、居酒屋やレストランで出される「よくある味」のケーキやゼリーの中に入っているイチゴだ。味や香りは追求せず、とにかく見た目と色が良いことが特徴。インタービューで「がっちり儲かっています」と経営者は笑っていた。このように、優良で成長の期待が持てるのに、全く無名で人々に知られていない企業はたくさんある。『
新しいニッポンの業界地図 みんなが知らない超優良企業』(田宮寛之/講談社)には、そんな無名優良企業が山ほど紹介されていた。

 書店の就職コーナーに並んでいる業界研究本は、業界ごとにきっちり分けられている。しかし、社会はめまぐるしく変化しており、既存の業界分類に当てはまらないビジネスや企業が生まれている。そこで、世の中の動きを参考にテーマを設定し、そのテーマごとに企業を分類した業界研究本の方が面白いのではないか。その発想の下、今までにない業界研究本としてできあがったのが本書だという。著者の田宮寛之 氏いわく、ビジネスマンが取引先や提携先を探すときに役立ち、転職を希望するサラリーマンや就活間近の学生にもオススメだとか。せっかくなので、本書に掲載されている無名優良企業をいくつか紹介していこう。

 日本は人口の減少が問題視されているが、世界は真逆だ。これから世界の人口はどんどん増える。そして食料が足りなくなっていく。いわゆる食糧危機だ。つまり、どんどん食糧を作らなくてはいけない。そこで必要になってくるのが「農業機械」「農薬」「化学肥料」などだ。これらに関わる企業が確実に成長していくという。

 農業機械メーカー売り上げ第1位がクボタ。第2位がヤンマー。そして第3位が「井関農機」 だ。「井関農機」は田植え機やコンバインなど、稲作関連の機械に強い。今後、世界で経済成長が期待されているのはアジア地域。アジアでは稲作が中心なので、「井関農機」には大きなビジネスチャンスがあるという。

 農薬や化学肥料というと体に悪いイメージがあり、日本の消費者は農薬や化学肥料を使っていない作物を好む傾向にある。しかしそれは、日本の農業技術が高いからであり、発展途上国の農家では難しい。つまり農薬と化学肥料は必須なのだ。「日本農薬」は1928年に日本で初の農薬専業メーカーとして創業した。海外展開に熱心で、様々な国に拠点を持っている。化学肥料の大手2社である「多木化学」と「片倉コープアグリ」は、それほど規模は大きくないという。しかし歴史ある上場企業で、「多木化学」は創業して130年以上が経っている。

 昨今のパソコン・スマホ事情を見ると、日本の製造企業は押され気味な印象を受けるだろう。しかし、アナログ技術で作る素材分野では、日本企業が圧倒している。素材とは「鉄鋼」「非鉄金属」「化学」「繊維」などのことだ。

 日本の鉄鋼分野は、並々ならぬ進化を遂げているという。最近の自動車の低燃費ブームを支えているのは、薄くて軽くて強い鉄を作り上げる鉄鋼メーカーの努力だ。強度と成形しやすさを両立させた「高張力鋼」を生産する技術を持つ「新日鐵住金」「ジェイ エフ イー ホールディングス」は要注目だろう。

 読者は「炭素繊維」なるものをご存じだろうか。「炭素繊維」とは、軽くて、強くて、錆びない、夢の新素材だ。炭素繊維分野では、日本企業が圧倒的に強い。「東レ」「東邦テナックス」「三菱レイヨン」の3社で世界需要の7割を押さえている。

 本書は200ページにわたり、田宮氏が選んだ無名優良企業について延々と説明している。国際総合物流業者であり、地元密着企業でもある「鈴与」、人工歯の製造・販売を行う「松風」、橋・道路・鉄道を切断したり解体したりする「第一カッター興業」など、もっと紹介したかったが、あまりに際限がないので、ひとまずここでやめさせていただく。気になった方は本書でチェックしてほしい。

 ブラック企業なんぞは、この世から消えてなくなればいいと思う。本当に心からそう思う。しかし、それでも生き残っているのは、そこで働き続ける社員がいるからだ。こき使われても残らざるを得ない並々ならぬ理由があるかもしれない。しかし歳が若いなら大抵の場合、わざわざブラック企業で働く必要はないはずだ。この夏は本書を手に、本格的に転職活動や就活をしてみてはいかがだろうか。

文=いのうえゆきひろ

最終更新:8/25(木) 6:30

ダ・ヴィンチニュース

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