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アマゾン、ついに本格的な音楽ストリーミング開始か

JBpress 8/25(木) 6:00配信

 米リコードなどの海外メディアの報道によると、米アマゾン・ドットコムは、月額制の音楽ストリーミングサービスを始める計画だという。

■ Prime特典とは違う本格音楽サービス

 その料金は1カ月約10ドルと、米アップルや英スポティファイなどのライバルと同じになる見通しで、これら競合大手と同様の聴き放題、広告なしのサービスだという。

 そしてリコードは事情に詳しい関係者の話として、アマゾンが同社のスピーカー型音声アシスタント端末「Amazon Echo」のみで利用できる音楽ストリーミングサービスも計画していると伝えている。

 こちらの料金は月額4ドルあるいは5ドルと、ライバルの半額ほどになるという。

 この計画に伴いアマゾンは現在、大手レコード会社や音楽出版社と協議をしており、同社は2つの新サービスを今年9月に立ち上げたい考えだとリコードは伝えている。

 今回の報道に先立つ今年6月、英ロイター通信などは、アマゾンがアップルやスポティファイと競合するサービスを準備していると伝えていた。

 同社には現在、有料の会員制プログラム「Prime(プライム)」の特典の1つとして、「Prime Music」という追加料金なしの聴き放題音楽ストリーミングサービスがある。だが新サービスはこれとは異なり、完全な単体サービスになるという。

 現在Prime Musicで配信している楽曲の数は約100万曲。これに対しアップルやスポティファイの楽曲数は3000万曲以上と大きな差がある。アマゾンの新サービスはこれらライバルのサービスに直接対抗するものになると、ロイター通信は伝えていた。

■ Echoのサービス展開に期待

 一方、今回のリコードの記事はAmazon Echoのみに対応する新サービスについて、目新しいアプローチだと伝えている。

 この廉価版サービスも同様に、聴き放題で、広告は入らない。しかしスマートフォンでは利用できない点が現在音楽業界で考えられている消費者ニーズに一致しないという。

 リコードによると、スポティファイの利用者はその大半がスマートフォンでサービスを利用している。またアップルは昨年6月末に「Apple Music」を開始した際、iPhoneユーザーに焦点を当てていた。

 アップルはその後Android向けアプリの提供も始めており、スポティファイ同様、スマートフォンユーザーが主要顧客と考えている。

 ただ、アマゾンのEcho端末は好調に売れていると言われており、同社はこの製品を通じたサービス展開に自信を持っているのかもしれない。

 同社はEchoの販売台数について公表していないが、米国の調査会社CIRP(Consumer Intelligence Research Partners)の推計によると、その累計販売台数は300万台。また同社は今年3月にEchoの小型モデルである「Tap(タップ)」と「Echo Dot(エコー・ドット)」を発売した。

 米国のテクノロジーニュースサイト、ジ・インフォメーションによると、アマゾンは今年、Echoを年間300万台販売したい考え。さらに同社は来年、Echoを1000万台販売したいと考えているという。

■ 単体サービス、続々と

 もし今回の情報が正しければ、アマゾンの新たな音楽ストリーミングサービスは、同社として2番目の単体デジタルメディア・サブスクリプションサービスになるとリコードの記事は伝えている。

 アマゾンは今年4月、米国で提供しているPrimeに新たな料金プランを追加した。Primeの米国における料金プランはそれまで、年額99ドルの1つだけだったが、これに月額10.99ドルのプランを設け、併せて映画やテレビドラマが見放題になる「Primeビデオ」のみが利用できる月額8.99ドルのプランも開始した。

 なお、同社は電子書籍が読み放題になるサブスクリプションサービス「KIndle Unlimited」を月額9.99ドルで提供している。こちらのサービスは日本でもこの8月に開始し、月額980円で提供している。

小久保 重信

最終更新:8/25(木) 6:00

JBpress

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