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和田毅のライバルが大出世。高偏差値ピッチングで防御率トップを独走

webスポルティーバ 8/26(金) 13:11配信

個人タイトルを争う注目ピッチャー@ナ・リーグ編

 球界を代表するスタープレーヤーが個人成績の上位を占めるなか、日本であまり知られていない選手が突如タイトル争いに加わってくるのも、メジャーリーグの楽しみのひとつでしょう。今シーズンのナ・リーグの投手部門を見てみると、今年も興味深いピッチャーがランキングに入ってきました。

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 まず、今年の最多勝争いを見てみると、ワシントン・ナショナルズのタナー・ロアークという29歳の先発右腕がナ・リーグ5位タイの位置につけています。彼は2008年のドラフト25巡目・全体753位というかなり低い順位でテキサス・レンジャーズから指名されてプロ入りしました。その後、2010年7月にナショナルズにトレードされ、2013年にメジャーデビュー。2014年には31試合に先発して15勝10敗・防御率2.85という素晴らしい結果を残しました。

 しかし2015年、ナショナルズがFAとなったマックス・シャーザーを獲得したため、ロアークは飽和状態となった先発ローテーションから外されてしまいます。15勝も挙げたにもかかわらず、リリーフに回ることになりました。それが精神的にショックだったのか、ロアークの成績は急降下。計40試合の登板で、そのうち12試合は先発としてマウンドに立ちましたが、4勝7敗・防御率4.38というパッとしない成績でシーズンを終えたのです。

 そして今シーズン、ロアークは先発5番手というギリギリのポジションで開幕を迎えました。すると、2年ぶりの先発ローテーション入りでモチベーションがふたたび上がったのか、開幕からコンスタントに勝ち星を重ねていったのです。その内容は素晴らしく、7試合の「7イニング以上・無失点」は現在メジャートップ。4月23日のミネソタ・ツインズ戦では、7イニングを投げて2安打無失点・15奪三振という快投も披露しました。

 ロアークの絶好調ぶりを示すデータとして紹介したいのは、「ハードヒットレート」の割合です。これは、いかに強い打球を打たれたかを示す数値で、『ファングラフ』というサイトによると、ロアークのハードヒットレートは23.1%。投球全体の4分の1しか強打を打たれておらず、メジャー全体でもっとも低い割合なのです。相手バッターのタイミングを崩すのが上手なロアークらしいデータだと思います。

 そのロアークのピッチングを支えているのが、ツーシーム、スライダー、カーブ、チェンジアップの4つの球種です。これらを使い分けながら、バッターのタイミングを微妙に外していきます。また、積極的にストライクゾーンを攻めるピッチングもロアークの特徴で、ナショナルズのダスティ・ベイカー監督は、「ロアークはハングリーな投手で、まるでウォリアー(戦士)のようだ」と語っています。

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最終更新:8/26(金) 16:24

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