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円高地獄が再び日本企業を襲う懸念浮上…米国、景気後退局面入り間近の兆候

Business Journal 8/26(金) 6:02配信

 8月に入り円高傾向が進んでいる。その背景には、主要通貨に対してドルが軟調に推移していることがある。米国FRB(連邦準備制度理事会)が利上げの可能性を示唆するなか、多くの投資家は世界経済の先行きに懸念を持ち始めている。特に、米国経済の先行きを懸念する声が出始めているのが気になる。

 投資家の中で、「米国がこれまで以上のペースで回復するよりも、徐々に景気のピークが迫っている可能性が高まっている」との見方が高まっているということだ。世界的に株式市場が安定していることもあり、短期のうちに米国経済が減速に陥るとは考えづらいが、米国企業の業績が短期間で上向くとも想定しづらい。米国経済のピークアウトの時期には注意が必要だ。

 それに加えて、原油価格の急落や中国経済の減速懸念、欧州の政治混乱など、先行きのリスクは多い。投資家のリスク回避の動きが加速すると今後、一段と円高が進むことも考えられる。それは、日本の主力輸出企業にとって大きなマイナス要因だ。日本経済に、再び円高の試練がやってきたと考えるべきだ。

●為替市場で一段と進む円高傾向

 8月以降の為替相場で円高傾向が顕著な背景には、ドルが弱含みになっていることがある。ドルの主要通貨に対するレートの水準を示すドルインデックスは、8月月初から19日まで1%以上下落した。その水準は予想を上回った米雇用統計後の水準を下回っている。追加緩和期待があるユーロに対してもドルは軟調だ。

 この間、ドル/円は8月16日に99円台半ばまで上昇した。これは予想外に英国のEU離脱が決定され市場が混乱するなか、6月24日につけた1ドル=99.02円以来の円高だ。為替相場の動向に影響を与えることが多い銀行のディーラーなどの投機筋のポジションを見ても、ドルに対して円を買う動きは根強い。

 ドル安の背景にある主な要因として、ドルの実質金利が上昇しづらいことが考えられる。短期的に為替レートの動向は実質金利(名目金利-物価上昇率)に反応しやすい。そして投資資金は、金利の低い通貨から高い通貨に流れ込む。この考えに従うと、米国の国債利回り(名目金利)が上昇する、あるいは物価上昇率が高まるとの期待が強まる場合、ドルは主要通貨に対して強含みやすい。

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最終更新:8/26(金) 6:02

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