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卒業後は引く手あまた!?日本初のドローン専門学校が開校

@DIME 8/26(金) 11:30配信

 バンタン高等学院は、日本初のドローンに関する教育を行なうコース「ドローン&ロボティクス専攻」を2017年4月に開校することが8月2日に、バンタンデザイン研究所セッションタワー(渋谷区恵比寿)での記者会見にて発表された。併せて社会人向け(2016年10月現在で18歳以上)に、ドローンを使った空撮技術を教育する「ドローンパイロット&空撮コース」が2016年10月に開校する。

 会見にはお笑い芸人・岡田圭右(ますだおかだ)の娘で、現役高校生でもあるタレントの岡田結実(16)が登場し、「ドローンは一度操縦してみたかった。カメラにも興味がありドローンで撮影もしてみたい。高校から好きなことが学べるなんて夢のようだ」と話していた。一方、コースを設置した株式会社バンタンの代表取締役社長・石川広己氏は「即戦力となる人材育成を目指し、鮮度の高いカリキュラムを整えていく」と意気込んでいた。

ドローン&ロボティクス専攻の案内用ウェブサイトが立ち上がっており、資料請求などが可能。学費は3年間で約160万円程度かかる。

ドローンの操縦訓練を行う屋内施設(上)と操縦のためのプロポ(下)
会見時に練習用ドローンを操縦する機会があった。スロットルレバーの出力制御にコツが必要だが、初めてでもなんとか操縦できるくらいの難易度。

 ところで、建設業・農業などの産業界で注目を集める「ドローン」に対する技術者養成は、「ドローン」ビジネスに本当に貢献できるのだろうか。

■ドローンのスキルに加えて人工知能や周辺産業の知識取得は必要不可欠

 会見では、産業界でのドローン技術者の人材不足に対して、確かなスキルを身に着けた技術者を養成すべくコースの開校に踏み切ったと説明。専攻コースでは、ドローンの操縦技術やドローン取り扱いのための航空法・電波法に関する知識に加え、ロボット制御のプログラミング、空撮映像の編集技術などを学ぶ。2020年には日本国内で1138億円ほどの市場規模になると予測されている(インプレス調べ)。同規模のビジネスだと水の宅配サービスが約1135億円(矢野経済研究所調べ・2015年度予測値)がある。

一方、専門的な教育が受けられるとはいえ、普通教育に関していえば高等学校レベル。本校を卒業した後、ドローン関連ビジネスのスペシャリストとして就職できたはいいものの、「ドローン操縦オペレーター」として、テレビ局でいうアシスタントディレクターのような立ち位置で会社に酷使されないかが気になるところ。

ドローンそのものの進化によって、操縦を行なう専門職の需要が少なくなるリスクもある。スマートフォンで写真を撮るときと同じくらい簡単に、ドローンが操縦できるようになったり人工知能関連技術の発達により、そもそもドローンが全自動で飛行できるようになれば、わざわざ学校で学ぶ必要すらなくなってしまう。

もちろん、決して本校の専攻コースを批判するわけではない。ドローンに特化しつつも、周辺技術をいかに深く、効率よく学べるかがドローン専攻コースでの技術者養成の要であるといえる。ロボット工学や人工知能、ドローン活用が期待されている建設業や農業に関する知識が「周辺技術」にあたるだろう。長いスパンで考えれば、ドローンそのものに関する知識はそこそこに、今後ドローンに組み込まれるであろう周辺技術をより多く学んでおくのが得策といえるのではないだろうか。

文/久我吉史

@DIME編集部

最終更新:8/26(金) 11:30

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