ここから本文です

磐田、待望の2nd初勝利。課題残るも、流れ変えうる勝点3。光明はトップ下・川辺駿

フットボールチャンネル 8/26(金) 10:40配信

 24日に行われたアウェイでのアビスパ福岡戦で、2ndステージ初勝利を飾ったジュビロ磐田。未勝利が続き、何よりも結果が必要という状況下で白星を勝ち取ることができたことには大きな意味がある。だがまだまだ改善すべき点は多く、浮かれてばかりもいられない。J1残留に向け、この勝点3で流れを変えられるだろうか。(取材・文:青木務)

【動画】メッシを超えた“魔法の左足” 中村俊輔のフリーキックが世界4位に!

ようやくステージ初勝利、J1通算350勝

 明治安田生命J1リーグ2ndステージ第10節。ジュビロ磐田はアウェイでアビスパ福岡と対戦した。アダイウトンのゴールで先制しながら同点に追いつかれ、一時は逆転を許した。それでも諦めないサックスブルーは、後半にアダイウトンがこの日2点目を奪って試合を振り出しに戻すと、パパドプーロスが来日初ゴールを奪って逆転。2ndステージ未勝利が続いていた磐田がようやく初勝利を挙げ、年間勝ち点を31に乗せた。足踏み状態が続いていたJ1通算350勝もようやく達成することができた。

 前線の『個』が活きたことは収穫だろう。2得点を奪ったアダイウトンだが、先制点もこのブラジル人アタッカーから生まれた。川辺のフィードに走り込むと、相手のクリアミスが自らにこぼれる。これを冷静にゴールへ流し込み、スコアを動かした。

 さらに2点目のシーンは、ジェイのシュートを相手GKが弾いたところを抜け目なく詰めたものだ。2ndステージでは得点がなかったばかりか、その猪突猛進の突破が相手に阻まれていた。さらにプレー選択の悪さからボールを失うことも少なくなかったが、この日は持ち味を活かす形でチームの勝利に貢献した。

 元イングランド代表ストライカーのジェイも、相手の厳しいマークに遭いながら懐の深いボールキープで時間を作るなど、存在感を発揮した。アダイウトンの2点目、パパドプーロスの逆転弾のいずれにも絡んでおり、この福岡戦は、彼が最前線にいることの意義を再認識させられる試合となった。

課題が残る先制後の試合運び

 未勝利が続いていた磐田にとっては『勝つこと』が重要だった。試合前、ボランチの宮崎智彦は「まずは勝って自分たちのメンタルを取り戻したい。福岡だからとかではなく、一回ここで勝って、チームを立て直していきたいという一戦でもある」と話している。

 結果的に勝ち点3を上積みし、残留争いのライバルとの直接対決でまず1勝を掴むこともできた。とはいえ、諸手を挙げて喜べるような勝利だったのか。そこには疑問が残る。

 ここからはJ1残留へシビアな戦いが続くため、3ポイントの重要性がより鮮明になるのは間違いない。だが、磐田は福岡に圧勝したわけではなく、一度は逆転を許してしまっている。すぐに追いつき、勢いそのままに試合をひっくり返せたことはポジティブに捉えていいだろう。その反発力、勝利への執念は確かに称賛に値するかもしれない。しかし、綱渡りのゲームだったことを決して忘れてはならない。

 今回も先制した後の試合運びに課題を残した。特に磐田の右サイドは福岡にいいように使われた。複数人の連動したパス交換に翻弄され、次第についていけなくなり、どんどん疲弊していった。

 福岡の為田大貴は守備を“サボる”ように高い位置で浮遊していた。ここでいう“サボる”とは怠慢という意味ではない。なぜなら、攻撃に移った時に最も脅威となったのはこの背番号13だったからだ。

 井原正巳監督がどのようなアドバイスを送っていたかはわからないが、彼が攻め残りし、その突破力をピッチ上で表現したことで磐田の右サイドはズタズタに切り裂かれた。ほぼ無力化させられたといっても過言ではない。余裕がなくなったのか、ボールウォッチャーになる場面も少なくなかった。

1/3ページ

最終更新:8/26(金) 10:48

フットボールチャンネル

記事提供社からのご案内(外部サイト)