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田原総一朗 「SEALsが現れて、自分たちの世代の意見を冷静に訴えるようになった背景には、現在のネットの存在を無視することはできないと感じている」

BEST TIMES 8/27(土) 8:00配信

『変貌する自民党の正体』(ベスト新書)を上梓。常に第一線のジャーナリストとして活躍したきた田原総一朗氏に話を聞いた。

Q27.7月の参院選では野党4党と連携して安保法廃止を訴えたSEALsが、今月解散しましたが? 

         昨年の9月19日に安保法制法案が参議院で可決された後、僕は「朝まで生テレビ!」で創始メンバーの奥田愛基さんと諏訪原健さんにも討論に参加してもらった。そこでの意見を聞いて僕が感じたのは、彼らのような若者がいるならば、明るい希望を持てるということだった。

 僕も可決直前の国会前に行ったけれど、彼らの活動は今の言葉で言えば「クール」そのものだと思ったからだ。テレビではメッセージをリズムに乗せて絶叫する姿ばかりが報道されていたけれど、憲法や法制度について、よく勉強していて、理解も深めたうえでの訴えだったんだ。

 僕は60年安保闘争の時には、すでに岩波映画の新人社員だったけど、国会前で「安保反対、岸退陣」と叫んでいた。しかし、実は法案を読んでいなかったし、安保改正の内容について何も知らなかったんだ。ただ「反自民」という流れに乗って、ただ叫んでいただけ。恥ずかしい話だけど、岸信介首相の安保改定によって、単純にアメリカの戦争に日本が巻き込まれると思い込んでいただけだった。

 実はそれと同じように、彼らもムーブメントに乗って「戦争反対」を叫んでいるのだと思っていた。そころが番組で「何をそんなに怒っているのか」と水を向けると、奥田さんが「僕たちの意見、国民の権利、憲法をバカにしていると思う」、諏訪原さんは、「現在の国際的な安全保障関係をきちんと認識した上で、解決策を徹底的に議論してほしい。可決を急ぎすぎですし、異論もあります」という意見が返ってきた。

 彼らは地道に勉強もしているし、自分たちでパンフレットを作成して配布していた。デモについても「ひとつの手段」と言っていた。また、「あくまでも『緊急』で、次の参院選挙を区切りに解散する」と冷静に計画を立てもいた。その言葉、計画通りに解散して、個人での活動へと移って行ったんでしょう。

 この辺りが、60年代安保の時の学生運動とは違う点だと思う。SEALsが現れて、自分たちの世代の意見を冷静に訴えるようになった背景には、現在のネットの存在を無視することはできないと感じています。彼らのように、ネットをツールや自分たちの意見交換の場として使いこなす人々や世代が増えていくのはいいことではないか。楽観的だと取られるかもしれないが、新しい政治の形、民主主義が生み出されてい行くのではないかという希望を持った。これからは無視できない存在になっていくのではないかな。

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明日の第二十八回の質問は「1955年の結党以来、自民党はどう変わってきたのでしょうか?」です。

取材・文 松尾直俊/写真 能川拓也

最終更新:8/27(土) 8:00

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