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【MLB】田中将大、サイ・ヤング賞の可能性を検証。米メディア「ヤ軍守備陣がより厳しくさせる」

ベースボールチャンネル 8/27(土) 8:10配信

先輩の前で、試合を支配してみせた田中

 24日(現地時間25日)シアトルで行われたマリナーズ対ヤンキース戦。この日の先発はマリナーズ岩隈とヤンキース田中だった。楽天時代のチームメイト同士であり、今季2度目となったマッチアップは田中に軍配、7回6安打1四球5奪三振、無失点で11勝目を挙げた。

 田中は初回、味方の守備に助けられて3人で締める。2回には一死2、3塁のピンチを0点でしのぎ、3回には一死から青木に2塁打、続くスミスに32イニングぶりとなる四球を与え、主砲カノを迎えたが、ここも併殺打でしのいだ。ピンチで粘り切れず序盤3イニングで2失点した岩隈に対して、5回まで毎回安打を浴びながらも無失点で切り抜けた田中。まさに田中の「粘り勝ち」であった(岩隈も6回6安打3失点、悪いなりにもQSは達成した)。

『ニューヨークポスト』ダン・マーティン記者 は、試合後、岩隈との対戦が今日の結果に影響を与えたか?という質問に対する、田中のコメントを次のように報じた。

“Maybe a little bit, but the most important part is that [Seattle] is a couple games ahead of us in the wild-card race. This was a big victory.”
少しはあったかもしれません。しかし、この試合で1番大事なのは、マリナーズはワイルドカード争いのライバルということ。チームにとって大きな勝利です。

 25日時点で、マリナーズはワイルドカード争いで2位のオリオールズを3ゲーム差だ。一方、ヤンキースは24日の勝利でマリナーズまで2ゲーム差としたが、オリオールズとは依然5ゲーム差あり、勝ち続けるしかない状況にある。

田中、サイ・ヤング賞への可能性

 ここ最近の田中の投球の安定感を評価し、「Pinstripe.com」のジェイク・デビン記者は、田中のサイ・ヤング賞の可能性を探っている。

 デビン記者は、「サイ・ヤング賞の選考に明確な基準はない。基本的には、防御率が低い、支配的な投手、または他の条件を持っているピッチャーがふさわしい」 と断った上で、いくつかの指標を取り上げて、記事内で田中の受賞について検討している。

 紹介している指標の1つとして、打者に対してのOPSとB-Ref's War(9イニングあたりでの失点率)がある。

 田中のB-Ref's Warは3.63という数値は、いい数字ではあるが、サイ・ヤング賞レベルではないこと、そして対打者のOPSは.629でアメリカンリーグ6位となっている。この2つの数字を踏まえた上で以下のように見解を示した。

“It’s not easy to see how Tanaka’s OPS allowed of .629 could trump, say, Kluber’s .618 figure, but it’s possible. Both Tanaka and Kluber pitch in hitter-friendly environments, but Tanaka has had to pitch in front of a defense that has consistently ranked among the league’s worst by defensive metrics, while Kluber has pitched in front of quality defense in Cleveland.
田中のOPSの数字が、(選考で)大きな武器になるかどうかはわからない。トップ5に入っているクリーブランド・インディアンズのコリー・クラバーもそうだ。しかし、彼らに共通して言えることは、打者有利の環境で投げなければいけないということ。そして田中とクラバーの1番の違いは、田中はリーグでも最低クラスの守備指標の守備陣を味方に投げなければいけず、一方のクラバーは、クリーブランドの優秀な守備陣の中で投げられている。

 なお記事の最後では、ヤンキースの守備陣が田中のサイ・ヤング賞への道を厳しくしていると改めて指摘しており、こう締めくくった。

“Tanaka may look excellent based on his fielding independent numbers, but the most basic goal of pitching is to not allow runs. Other pitchers have simply been better at that than Tanaka this year, and that handicaps him severely in the race.
田中の後ろを守る守備陣を考えれば、その数字はとても素晴らしいかもしれない。しかし、投手として1番大事なのは点を与えないことだ。サイ・ヤング賞候補となる他の投手たちは、単純に点を与えないという点で田中を上回っている。そしてやはり守備という彼にとってのハンディキャップがサイ・ヤング賞争いを厳しくしているのだ。

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:8/27(土) 8:10

ベースボールチャンネル

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