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「天皇制のあるべき姿」を提案できる唯一の権利者は日本国民だけだ

メディアゴン 8/27(土) 7:30配信

高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事]

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世襲の強制、女性差別、身分制、人権の制限(職業選択の自由、表現の自由など)・・・。これら近代の日本では否定されている(つつある)概念で、がんじがらめになっているのが昭和憲法以後の天皇制である。

今上天皇の「生前退位のご意向表明」は、主権者たる日本国民に、否応なく天皇制そのものを考えねばならないという課題を突きつけた。

世界を見渡して、筆者が今上天皇と、最も似た存在だと思うのはローマ法王である。しかし、天皇家は宗教ではないことになっているし、ローマ法王は世襲ではない。

英国王室はどうか。一見、天皇家と近いように思うが1982年のフォークランド紛争では、エリザベス2世女王の第3子で次男のヨーク公爵アンドルー王子がれっきとした軍人、ヘリコプターのパイロットとして従軍している。

他にも英国王室はタックスヘイブンなど(ジャージー島、ガーンジー島など)を含む王室属領を所持しており、そこから莫大な収入がある。王室属領はイギリス(連合王国:United Kingdom)には含まれず、それぞれ独自の憲法の下で政府を持っている。

日本の天皇制はどうあるべきか。

残念ながら、筆者を含め、多くの日本人が天皇制についてあまりにも勉強足らずだ。少なくとも、筆者には、それを主体的に考えうるのは日本国民であることぐらいしかしか、今のところ分からない。

天皇について、そして天皇制について、しっかりと理解してどうあるべきかを考えてられる人はどのくらいいるのか。大丈夫か? 日本国民、と我ごとながら痛感せざるをえない。

高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事]

最終更新:8/27(土) 7:30

メディアゴン