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アマル&ジョージ・クルーニーが愛するコモ湖畔のホテル

ハーパーズ バザー・オンライン 8/27(土) 13:33配信

北イタリアにあるコモ湖畔の名ホテル、ヴィラ・デステ(Villa d’Este)では、カクテルの時間になるとおしゃれなゲストたちがコモ湖を見下ろす大理石のテラスの栗の木の下に集い、ブラックタイのウェイターがサーブするネグローニのグラスを傾けながら、ピアノ演奏に耳を傾ける。

その後は、ホテルのフォーマル・レストラン「ヴェランダ」へとディナーに向かう人もいれば、インフォーマルな「グリル」や「イル・プラターノ」で食事をとる人も。「グリル」は、ジョージ&アマル・クルーニー夫妻が今夏、この界隈を訪れた最初の晩に食事をしたレストランだ。ウェイターによると、ジョージはネクタイをつけるのが好きではないらしい(最近のレストランには珍しく、このホテルの「ヴェランダ」はジャケット&タイ着用のドレスコードがある)。 
 
世界で最も有名な映画スターも、このホテルではリラックスできるようだ。妻の手をとり、セキュリティもなしにディナーのレストランまで近くを散策。ジョージはここの常連だ。ほんの小さな、けれど行き届いたサービスがゲストを心地よくさせてくれる。

ミラノのマルペンサ空港から車で約1時間。係が車のキーを預かり、荷物を部屋まで運んでくれる。部屋に入ったら、2度と離れたくなくなるかもしれない。 
 
時を経ても、このホテルはほとんど変わっていない。オリジナルのヴィラ「カーディナル」は、1598年に別荘としてここを建てたコモの枢機卿トロメオ・ガリーノにちなんで名付けられた。その後1873年にホテルに転じ、1860年には「クィーンズ・パヴィリオン」が増築され、この2つの建物内に全152室を擁する。 
 
作家イーディス・ウォートンも、アルフレッド・ヒッチコックも(あまりにもこのホテルが気に入り、最初の映画『快楽の園』の舞台とした)、作家オーソン・ウェルズ、女優エヴァ・ガードナー、フランク・シナトラ、クラーク・ゲーブル、リタ・ヘイワース、ウィンザー公夫妻も、エリザベス・テイラーも、このホテルのファンだった。エリザベス・テイラーとホテル王コンラッド・ヒルトンのロマンスはここでスタートしたと言われている。ちなみにテイラーは、フィレンツェ郊外にあるここの姉妹ホテルで、元は16世紀にメディチ家の一員のために建てられた「ヴィラ・ラ・マッサ」のファンでもある。ここよりは比較的小さいが、22エイカーの敷地内にはルネッサンスの教会もあり、デイヴィッド・ボウイとイマンが1992年に結婚式をあげている。

アルノ川の川べりという美しいロケーションもさることながら、ここヴィラ・デステほど特別なセッティングのホテルは他にはないだろう。コモ湖とその先に山々を望む客室ベランダで朝食をとったり、近くにある16世紀のモザイクのモニュメントを訪ねたり、スカッシュを楽しんだりスパでのんびりしたり。チャーミングな地元の村チェルノッボへ行ってショッピングを楽しむのも、ボートで湖を回るのもいい。ジョージ・クルーニーの別荘やヴェルサーチの元別荘も見える。大人の遊び場という気分に浸れるはずだ。 
 
ホテルには、19世紀に建てられ、最近改装がなされた4つのプライベート・ヴィラもあり、そこに宿泊すれば、さらに穏やかでおとぎ話のような世界が待っている。「ヴィラ・チーマ」、「ヴィラ・マラコフ」、「ヴィラ・ガロヴォ」、「モザイク・ハウス」の4つのうち後者2つは、今夏オープンしたばかりだ。

1833年に建てられた「ヴィラ・ガロヴォ」はメイン・ヴィラのひとつ「カーディナル」のそばにある。コモ湖を見下ろす6つの寝室があるヴィラで、大理石のバスルームにキッチン付きで、プライベート・ジム、プライベート・ガーデンも擁する。 
 
とっておきは「モザイク・ハウス」。そもそもは温室として建てられたが、19世紀末にホテルの支配人用の家に改築。ここの最後の住人は、『ヴィラ・デステ・スタイル』という本を書いた伝説の支配人であり、ジーン・サルバトーレとして知られる故ジョヴァンナ・サルバトーレ・ゴヴァーニだった。ワンルームタイプのキッチン付き。軽やかな花をテーマにしたファブリック使いの部屋で、湖を見下ろす広いテラスもある。もし、ジョージ&アマル夫妻が水上タクシーで湖の反対側にある自分たちの別荘に帰るのを止めるなら、ここに泊まるのがおすすめだ。

最終更新:8/27(土) 13:33

ハーパーズ バザー・オンライン

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