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介護職に就く人が受ける暴力・暴言の実態

@DIME 8/27(土) 11:10配信

介護職の人材紹介サービス「介護のお仕事」を展開するウェルクスは、同研究所の読者、介護系のSNS(Facebook、Twitter)の読者を対象に、「介護職が受ける暴言・暴力」に関する実態調査を実施した。

■介護サービスの利用者から暴言・暴力を受けた経験の有無

利用者から暴力・暴言を「受けたことがある」と回答したのは98%、「受けたことがない」と回答したのは2%となった。

「受けたことがある」と回答した人に対して、どんな暴言・暴力を受けたかについて質問したところ、以下のような回答があった(一部抜粋)。

「利用者に噛まれた」(20代・女性)
「腕を噛まれてあざが出来た。つねられる・引っ掻かれるのはしょっちゅうです」(30代・女性)
「認知症の方から暴言や叩かれたり、引っ掻かれたりと常にされてます」(40代・女性)
「介助中、手がはなせいときに、噛みつかれた。声をかけた瞬間、殴られた。居室に入った途端、壁に押し付けられ、胸を触られたり、下着を外されそうになった。また、それを外から先輩職員が笑いながら見ていた」(30代・女性)
「暴力と言われれば暴力だが、認知症の周辺症状だから暴力と言うより職員の対応の悪さから暴力になったケースがほとんど」(40代・男性)

■上司や職場の仲間など周囲の人に相談できたか

「相談できた」と回答したのは87%、「相談できなかった」と回答したのは13%となった。

「相談できなかった」と回答した人に対して、なぜ相談できなかったかの理由を質問したところ、以下のような回答があった(一部抜粋)。

「周りの職員が利用者からの虐待に対し、仕方のないこと、と感じていたため」(20代・男性)
「したところで仕方ないし、利用者からすると私達は世話してなんぼ。上司も馬鹿なんで守ってもくれない」(40代・女性)
「信頼できる仲間や上司がいなかった」(40代・男性)
「介護士は仕事だから、我慢しないといけないと思っているから」(30代・女性)
「前に話した時に、『認知症だからね』と笑って言われたから」(40代・女性)
「介助方法が間違っていたので、暴力行為をさせたと考えたため」(50代・女性)

また、暴力を受けたことを相談できた人に対し、「相談をきっかけに問題を解決できましたか?」と質問したところ、「解決できた」と答えた人が15.6%、「解決できなかった」と答えた人が84.4%になった。

「解決できた」と回答した人に対して、どのような対処で解決できたのか質問したところ、以下のような回答があった(一部抜粋)。

「認知症への理解を深めたり、認知症ケアの腹の置き方を見直した」(40代・男性)
「過去のアセスメントを全て取り寄せて、病歴、飲んでいる薬、問題の背景などを調べました。家族を呼んで話し合いもしました」(40代・女性)
「対象利用者と良く会話するようにした。 こちらの意思が伝わると問題が起こる事が劇的に減った」(30代・女性)
「ユマニチュードなどの技法を用いた」(30代・男性)
「その患者さんの対応の仕方を教えてもらった」(30代・女性)
「家族への報告、対応スタッフを男性に変更」(40代・女性)

その一方で、「解決できなかった」と回答した人に対して、相談したことで気持ちは楽になれたか質問したところ、「楽になれた」と答えた人が49.3%、「楽になれなかった」と答えた人が50.7%となった。

そして、利用者からの暴言・暴力について、自由に意見を募ったところ、以下のような回答が寄せられた(一部抜粋)。
「受けたあとの職場のフォローが大事。利用者には責任は問えない」(50代・女性)
「解決するためには暴力を受けた職員だけでなく、周りの職員、上司、暴力をふるった利用者の家族など、様々な方と連携・情報共有するべき。利用者の不満や思いや問題を、色々な視点から理解する努力が必要だと思う」(30代・男性)
「寂しさからの暴言、暴力なんだと感じたので、昔のお話を聞き出したり、ただ介助するのではなく優しさをもってする事で、相手がどんどん変わってこられました。ありがとうという言葉もかけて頂けるようになりました」(30代・女性)
「最善を尽くしても起きるのであれば、自分が悪いと思わないこと」(30代・男性)
「解決できない職員は認知症ケアの理解が無く、病気としての理解が無く、やられたからと言う結果問題を訴える。認知症の方のその時の状態や状況を利用者の身になってなく、職員権利を安全業務だけで語ってしまう。ほとんど状況が職員の対応の悪さから来るので、怪我をさせられたと言っても認知症の方なので、訴えても負ける。スタッフに辞められたら困るから事業所が弁償するか?労災で済ますしか無い」(40代・男性)
「ウチのトップが、もう職員限界きているので次回、暴言吐いたり暴力振るわれたら利用を断る言うけれど、情が湧いてるのかトップも噛みつかれたりしているのに全く利用を断る気配もないので職員全員呆れている」(40代・女性)
「介護者側の対応不足や、不適切な対応により不穏になって起きる場合もありますが、誰の対応でも暴力や暴言をされる方も多いです。わざわざ若いスタッフを選んだり、居室で一対一での対応中にされる場合も……。介護者の虐待が大きく取り上げられていますが、現場の介護者が受ける暴力や暴言はほとんど取り上げられません。我慢するばかりでストレスになっていますし、ぐっと堪えるしかありません。もっと世間にも介護現場の本当の姿、状況をまずは知って欲しいです」(30代・女性)

本件は介護職をとりまく職場のみならず、介護家族や地域でも解決していかなければならない難しい問題。介護サービスの経営者・マネージャーは、この事実を受け止め、改善活動の参考にしてほしいものである。

【調査概要】
調査期間:2016年6月24日(金)~7月1日(金)
調査対象:介護のお仕事の読者のほか、介護系のSNS(facebookページ、twitter)の読者となっている全国の20代~70代の男女100名
男女割合:男性28%女性72%

文/編集部

@DIME編集部

最終更新:8/27(土) 11:10

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