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本田とミラン、“残留”で一致した理由。10番の決断とクラブ側の事情

フットボールチャンネル 8/27(土) 14:50配信

夏の移籍市場の締切まで1週間を切った。ミランの本田圭佑は頻繁に移籍が報道されているが、本人は残留することを決意しているようである。プレシーズンでは出場時間も少なく、セリエA第2節ナポリ戦でもベンチスタートが濃厚となっているが、ミラン側にも本田を放出する理由もなく、双方の意思は一致している。(取材・文:神尾光臣【ミラノ】)

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本田が口を開くという意味とそこで語られた意思

 「そうですね。まあ、いくつか監督がやりたい形が出たんじゃないかなと思うんですけど。あとはしっかり、それをレギュラー選手だけじゃなくて、やはり全員がもう少しレベル的に底上げすることができれば、厳しいリーグを戦っていくことができるんじゃないかなというふうに思いますけど」

 以前のコラムにも書かせていただいたことの繰り返しになるが、10日のトロフェオTIMの時点で本田圭佑はこう語っていた。折しも練習試合での出場の少なかったミランのアメリカ遠征の後で、「本田はモンテッラ監督の構想に入っていない」「出場機会が少なくなるので彼は移籍を考えるだろう」と報道されていた頃だ。
 
 ミランに移籍してからの2年半取材してきた限りにおいて、本田が口を開くときは言おうと意思を固めたときだ。そうであったときは試合に出ない時でも話すし、逆にゴールを決めてようが話さないと決めたであろうときにはミックスゾーンを素通りする。

 心にもないことを言うタイプではなく、逆に言うと決めたら後から現地メディアで騒がれることになろうがお構いなしに話す。

 つまり、こういうセリフが出たということは、ミランの一員としてシーズンを戦うということを想定してのことと

ミラン側にも放出の理由なし。本人は出場機会の奪取へ

 そして21日、サンダーランドから出た移籍のオファーを本田もミランも拒否したというニュースが英『デイリーミラー』から流された。「この成績ならクビにされても仕方がない」と本田は日本で語ったらしいが、少なくとも現時点でクラブはいらないとまで考えてはいないということだ。

 現にミランは、彼とスソの他に右ウイングのできる選手を補強はしていない。資本譲渡が完了しておらず、強化資金が投入できない状況で余分な選手獲得は無理だ。本田のマーケティング面での効果などの理由はさておき、選手に不満がないのなら、放出をしてわざわざ層を薄くする必要はない。

 そして本田自身にとっても、移籍したいと思わせるに足るオファーは来ていないということだ。プレシーズンでの評価はスソが先行し、結局開幕戦の先発出場もスソになった。

 しかしレギュラーでない立場であっても練習を通してチームの底上げに貢献し、もちろん試合での出場も目指す。今のところ、それを曲げる理由は見出していないようである。

 以前インテルの長友佑都は「圭佑はミランを愛し、ミランで勝ちたいと思っている」と証言していたが、そういうモチベーション自体は消えていないということだろう。

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最終更新:8/27(土) 22:05

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