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自虐はNG!? 「職場の大学生」との正しい付き合い方

R25 8月28日(日)7時0分配信

会社には様々な年齢、立場の人間がいる。最近では、職場で就業体験をする「インターンシップ(インターン)」として、職場に大学生が来ていることも珍しくない。30歳前後の会社員からすれば、彼らとの世代間ギャップを感じることもありそうだが、そんな「職場の大学生」とどのように付き合えばよいのだろう。

「10年前に比べ、インターンの学生は増えています。多くの学生は非常に高い成長意欲を持ち“貢献しよう”という気持ちで臨んでいますが、社会人の常識からすると“不可解”な言動で職場の先輩を混乱させてしまうケースもあるかもしれません」

こう語るのは、日本最大級のインターン求人メディア「キャリアバイト」を運営する野村勇さん(アイタンクジャパン・代表取締役社長)。10年にわたり1600社以上のインターン生の採用を支援してきたが、受け入れた学生との付き合い方について、企業側から相談を受けるケースもあるという。なかにはノリや常識、文化が全く異なる彼らとの付き合い方を間違えて、苦い思いをしたり、痛い目に遭ったりするビジネスマンもいるようだ。その一例を、野村さんに挙げてもらった。

■自虐で励ましたつもりが…「かっこ悪い先輩がいる職場では働きたくない」

インターン生が仕事のことで悩んでいたため、先輩社員が励ますつもりで「俺の新人の時なんてもっとダメだった。いまだに仕事できなくてさ…」などと自虐を交えてアドバイス。すると翌日、学生が「ネガティブな先輩のもとでは成長できない。辞めたい」と言い出したという。学生にとって年の近い先輩は、自身の将来像を重ね合わせる、いわば“憧れさせてほしい”対象。ネタ半分のつもりでも、過度な自虐は時に「この会社で成長したい」という学生の意欲を失わせてしまう可能性もありそうだ。

■軽く注意しただけなのに…。「パワハラ」「ブラック」に認定

インターン生は(時に厳しく叱咤されることもある)ビジネス環境への免疫がなく、なかには先輩からの「(仕事)まだ終わらないの?」などの些細な小言すらパワハラと受けとめてしまう学生も。また、社内の雰囲気にも敏感で、「部長が部下を怒鳴っていた」「社員同士がピリピリしている」などの殺伐とした空気をとらえ、ブラック企業扱い→辞めてしまうケースもあるという。

■LINEで「今日休みます」。連絡用ツールのTPOが分からない

欠勤や遅刻の連絡をLINEで済ませてしまう学生は意外に少なくないという。「(大事な業務連絡を)LINEで送るなんて非常識だ」と叱っても、彼らにすればLINEは最も身近なコミュニケーションツールであるため、社会人のマナーとしては不適切であることが伝わりにくい。なぜ叱られたのか理由が分からず、会社に対して理不尽さを感じてしまう学生も…。

いずれも社会人からすると眉をひそめたくなる事例だが、彼らとて悪意をもって先輩を振り回しているわけではないと野村さん。大事なのは「ギャップを受け入れ、彼らにとっての常識に寄り添ったうえで、諭すべきは諭す」ことだという。

「たとえばLINEの件ですが、彼らからすれば最も便利なコミュニケーションツールを選択しているに過ぎません。手段はどうあれ『事前に連絡する』という最低限の礼儀は心得ているわけですから、その部分は切り分けて評価してあげる必要があると思います。事前に連絡することは正しい、ただLINEという手段は一般的なビジネスマナーとしてはNGである。そう伝えてあげれば、学生も腑に落ちるのではないでしょうか。社会経験に乏しい彼らは会社につきものの“理不尽さ”に慣れていません。叱るにしても、なぜいけないのか丁寧に説明してあげることが大事ですね」(野村さん)

やがて彼らも社会人としてもまれ、否が応でも磨かれていくはず。世代の違いから生まれるギャップを否定せずに歩み寄ろうとするのが、社会人の先輩としての務めかもしれない。

(榎並紀行/やじろべえ)


(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております

最終更新:9月16日(金)21時35分

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