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五輪を見て考えた、スポーツを生涯楽しむということ

Wedge 8/28(日) 12:10配信

 8月は、毎日リオ・オリンピックのテレビ観戦で寝不足が続きました。

 で、最速のウサイン・ボルトにいわせた「ジャパンの4人がつないだ銀メダルには脱帽するしかない!」は同感です。

 陸上男子400メートルリレーを見事なバトンつなぎで初の銀メダルですから、日本的でほんわかとしました。

 日本的とは、4人ともメダリストにはなれなかったのにバトンつなぎの練習を重ねた成果で他国のメダリストたちを抑えたんですからね。

 4人はエライ!

競技によっての勝ち得点やルールが違うおもしろさ

 テレビ観戦で今回思ったことは、競技による勝ち得点数や最終勝利の得点の違いです。

 とくに思ったのは卓球やバトミントン、テニスなどの球技系。

 卓球は1ゲーム11点で勝ち、バトミントンは1ゲーム21点で勝ちとのことを今回知りました。

 テニスにいたっては門外漢の私は0ポイントがラブだとか3ポイントがフォーティーとなるとか、なにがなんだかついていけませんでした。

 また金メダルに輝いた男子体操は、52年前の東京オリンピックのときは10点が最高得点でした。

 私が小学校6年生のときですが、「10点! 10点!」と日本の選手がとると、解説者などが連呼していたことを鮮明に記憶しています。

 しかし今の体操の得点は、16.512点とかの小数点以下3桁まであるのですからね。

 さらに以前からおもしろいなあと感じていたのは、サッカーとラグビーのルールであるオフサイド。

 いわゆる「待ち伏せ禁止ルール」。

 選手が味方の前にいるときオフサイド。

 「待ち伏せちゃダメ!」なんて、勝ちたい意欲をへこませるんだから思想を感じるルールですね。

 思うに競技による勝ち得点やルールの違いは、その競技のスポーツ文化の歴史の変遷なのでしょう。

 だれかがこんな違いの歴史を研究してくんないかなぁ(すでにあればおしえてくだしゃんせ)。

国籍ってなんだろう?

 また、今回感じたことに選手の国籍のことがあります。

 400リレー銀メダルの若きケンブリッジ飛鳥や柔道90キロ級金メダルのベイカー茉秋のような両親ダブルでの日本国籍人も出現しました。

 逆に、タレントの猫ひろしはカンボジア国籍人としてマラソンに挑みました。

 いっぽう卓球は、元中国籍人が上位の国の選手に多かったですよね。

 「全員最初から同じ国籍のチームは日本だけだね」なぁんて会話もワイフとしました。

 そんな視点で観ていると、オリンピックにおける国籍ってなんだろう? と思ってしまいます。

 他の国の国籍を取得してオリンピックに出た選手らはどのように思っているのでしょうか。

 勝利選手らのコメントでは国旗を背に「自国民への感謝」や「自国愛」を語ります。

 その気持ちは理解できます。

 多額の税金や練習だけに没頭できる環境を整備し支援してくれた転籍先の国民への素直な感謝の気持ちだろうと想像できるからです。

 でも、元の国籍への想いや元の国の国民へのある種の申し訳なさのような感情もあるのではないのかなぁ、と思うのは私だけでしょうか。

 その意味では、国ないし国益?を背負ってでないと出場までいきつけない今のオリンピックのあり方が問われているように感じます。

 いずれボーダレスな世界になり国籍の意味が薄まっていくといいなぁ、なんて夢想しちゃいます。

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最終更新:8/28(日) 12:10

Wedge

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