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イチローが「隠れ1位」!? 到達間近の「惜しい」NPB通算記録

ベースボールチャンネル 8/28(日) 17:00配信

4000打数に達すれば通算打率1位?

 MLB通算3000本安打を達成し、MLB歴代27位のウェイド・ボッグスに1本差と迫る3009安打を積み上げているイチローだが、実は、NPBの通算記録において、2つのジャンルで「惜しい」状態になっている。

 イチローのNPBでの打撃成績は、以下の通りだ。

951試合3619打数1278安打118本塁打529打点199盗塁 打率.353

 さすがにものすごい数字が並んでいる。特に打率は驚異的だが、今のままではこの打率が公式ランキングに掲載されることはない。

 NPBの公式サイトでは「4000打数以上」の選手の通算打率ランキングを掲示している。

 本来、打率などの数字は「規定打席数」で区切るものだが、通算打率は「打数」でカウントしている。

 イチローの「打席数」は4098だが、打数は381足りないのだ。

 仮にNPBに復帰して、「4000打数」に到達し、その際、打率を.250しか残せなかったとしても、NPBの通算打率ランキングはこうなる。

1. イチロー 4000打数1373安打 .343

2. リー 4934打数1579安打 .320

3. 若松 勉 6808打数2173安打 .31918

4. 張本 勲 9666打数3085安打 .31915

5. ブーマー 4451打数1413安打 .317

 イチローはダントツの1位なのだ。


 もし、シーズンごとの打率であれば、規定打席に未到達だとしても規定打席との差分を足して打率1位になり、首位打者として認定される例外規定が設けられているが(NPBでは一軍ではいまだ適用例はないが、二軍ではある)、通算打率はそういう規定はない。

 今のままならイチローは「隠れ1位」のまま、終わることになる。

200盗塁達成となれば成功率1位?

 さらにもう一つ、イチローはあと1盗塁でNPB歴代73人目の200盗塁を達成する。仮に盗塁死が増えないと考えると、NPBの200盗塁以上の盗塁成功率のランキングは以下の通りとなる。

1. イチロー 200盗塁 33盗塁死 盗塁成功率.858

2. 広瀬叔功 596盗塁 123盗塁死 盗塁成功率.829

3. 鈴木尚広 225盗塁 47盗塁死 盗塁成功率.827

4. 松井稼頭央 361盗塁 79盗塁死 盗塁成功率.820

5. 赤星憲広 381盗塁 88盗塁死 盗塁成功率.812

 南海黄金時代のリードオフマン広瀬叔功や、当代一の走りのスペシャリスト鈴木尚広などを押さえて、イチローが圧倒的な数字でトップに来るのだ。

 NPB時代のイチローは盗塁王は1度だけだったが、彼をアウトにするのは至難の業だったのだ。

 イチローは今オフにFAとなる。もちろんMLBでの現役続行が大前提で、NPB復帰の可能性は限りなくゼロに近い。それでも、NPB打者としてのイチローの偉大さを歴史に刻むために、1シーズンだけNPBに復帰という選択も、野球ファンとして期待したくなる。

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:8/28(日) 17:00

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