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クラウドファンディングでようやく製作が実現した『この世界の片隅に』に、能年玲奈改め“のん”が主演決定! アニメファンの反応は!?

おたぽる 8/28(日) 19:00配信

 24日、能年玲奈改め“のん”がアニメ映画『この世界の片隅に』(11月12日公開)へ、主人公・すず役で主演することを発表。

 発表後は、「のん(能年玲奈)のアニメ映画主演をマスコミが取り上げないのは、彼女の前事務所が圧力をかけたから」だの、「のんがブログを開設したニュースも一斉に削除された」だのなんだの周辺の報道がにぎやかだが、肝心の彼女の声の演技はどれぐらい期待できそうなのか、そして映画屋形に足を運ぶであろうアニメファンたちは、彼女の起用にどんな反応を示しているのか。ざっくり探ってみる。

 そもそも『この世界の片隅に』は、昭和19~20年の広島市と呉市を舞台に、戦時中、毎日眺めていたものがいつしか変わり果て、 身近なものが失われてもなお生きていく、主人公・すずさんのくらしをこうの史代が描いたマンガが原作(双葉社)。片渕須直監督らの手によって約4年前からアニメ化の準備が進められ、スタッフの確保やパイロットフィルムの制作に賄う資金を調達する目的で、クラウドファンディングによる資金調達を敢行(記事参照)。

 2015年3月9日から5月29日までの82日間の募集期間中に、当初の目標金額2,000万円を大幅に超える合計3,374人、3,622万4,000円の支援確保に成功し、アニメ映画『この世界の片隅に』の製作が正式に決定した。なお、この3,374人という支援者数は国内クラウドファンディングの過去最高人数で、支援金額も映画部門では国内最高記録だ(公式サイトより)。

 そんな多くのアニメファン、原作者こうの史代ファンの想いが詰まった1作で、しかも舞台は戦中の広島とあって、広島弁もバリバリとしゃべらなくてはいけない。“のん”の声優としてのキャリアは浅く、12年公開の映画『ロラックスおじさんの秘密の種』のオードリー役を演じたことが1度あるのみ、女優としても約2年間のブランクがある。

「『風立ちぬ』の庵野監督が声優した時から何も学んでないな。」「投資したものの声優に裏切られた感…」「正直声は声優がやらないとだめだろ。なんのために声優いるんだ」と、一部のアニメファンから不安や不満の声が上がるのも理解できるところ。

 だが、本作の監督・片渕須直は「のんさん以外のすずさんは考えられないと確信しました。すずさんに命を吹き込んでくれて感謝の気持ちでいっぱいです」と発表と同時にコメントしているし、Twitter(@katabuchi_sunao)などでも、非常に熱く“のん”のすず役の演技について語っているし、すずの母・サン役、広島出身で方言の監修的な役目も担ったという声優の新谷真弓も、自身のTwitter(@shintanimayumi)で広島弁・呉弁の使い分けやアフレコの様子、演技プランなどについて長文で語りつつ、「すずさんの膨大な台詞に素晴らしい集中力で向き合い、すごい早さで上達、表現の幅を広げていくのんちゃんに頭が下がりましたし、私自身の勉強にもなりました」と賞賛している。

 長編アニメ映画への声優以外の役者や芸能人が起用されるのは、演技力や存在感もさることながら、やはり宣伝になるからだろう。その点、現在彼女を起用しても、ネットニュースやアニメ専門誌などでは記事になってもTVやスポーツ紙、一般誌が記事にすることは少なさそう。それでも“のん”が起用されたということは、逆に彼女の演技力や存在感が魅力的であることの証明といえるのかもしれない。

 実際、公開された予告映像を見ると、「上手い!」という感じではないが、上手くいったときのジブリっぽさがあるというべきか、朴訥とした感じが可愛らしくハマっているし、少なくとも “棒”という印象を受けるようなこともない。「予想より能年ちゃん上手で安心した…」「こういう演技してない感じの声って、新鮮で好きかも!」「素人っぽいが演技下手じゃない。味のある演技だの」と、好意的な意見も多いようだ。

 共演するキャスト陣には、すずの夫・周作役を演じる細谷佳正や先述の新谷に加えて、小野大輔、潘めぐみといった人気声優も名を連ねているし、映像やコトリンゴの音楽も素晴らしく、予告だけでも泣けるという声もある。のんが好きでも嫌いでも、アニメファンならばチェックしておくべき1作となりそうだ。

最終更新:8/28(日) 19:00

おたぽる

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