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【広島】ウタカ欠場のアクシデントを救ったエース佐藤。「自分たちで奇跡を起こさないといけない」

SOCCER DIGEST Web 8/28(日) 13:13配信

8試合ぶりの先発出場。巧みな動き出しで、青山の先制点を演出する。

[J1第2ステージ10節]仙台0-2広島/8月27日/ユアスタ
 
 スタメン発表時点で、先発メンバーに名を連ねていたのはピーター・ウタカだった。しかし、急性胃腸炎で試合直前に欠場が決定。ベンチスタート予定だった佐藤寿人に急遽スタメン出場が巡って来た。キックオフまで1時間を切った段階で、試合を主催する仙台の関係者がメンバーリストの差し替えや、メディアへの案内に追われた様子を見ても、いかに突然の“アクシデント”だったかが分かる。
 
 しかし、佐藤にとっては願ってもないチャンスだった。仙台戦までの今季スタメン数は26試合中6回のみ。歴代2位のJ1通算160ゴールを誇り、エースと呼ばれてきた男には受け入れがたい現実だったはずだ。それでも腐らず日々の練習に真摯に取り組み、虎視眈々と出場機会を窺っていたからこそ、8試合ぶりの先発でも動揺することはなく、スムーズに試合に入れた。
 
 3-4-2-1の1トップに入ると、ファーストディフェンダーとして精力的にボールを追い掛けながら、ラインブレイクを狙って相手CBと駆け引きを続ける。そして迎えた30分、青山敏弘のインターセプトから素早く前線の柴﨑晃誠にボールが渡ると、柴﨑の折り返しに対してニアサイドに飛び込んでDFを引き付け、青山がシュートを打つスペースを作り出した。佐藤は先制点のシーンを次のように振り返る。
 
「(青山から前線にパスが出た段階で)1回自分でコントロールしようと思ったんですけど、晃誠が良いランニングしていたんでスルーしました。晃誠がボールを収めた時に、前(ニア)に入って行こうと。そうすることで、横やマイナスの選択肢が生まれると思ったので」
 
 複数の選手が連動して「みんなで崩した良いゴール」(柴﨑)ながら、「もちろん、自分でシュートを打つためにそこに動いているんですけどね」という言葉にエースのプライドが覗く。チームの勝利が最優先とはいえ、ゴールを奪えなければストライカーとしての欲求が満たされることはないのだ。

【広島】渾身の一撃でチームを目覚めさせた青山。キャプテンが滲ませた不退転の決意とは?

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最終更新:8/29(月) 11:42

SOCCER DIGEST Web

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