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真っ白な貝殻がビーチを埋め尽くす! 西オーストラリアの奇跡の海岸へ

CREA WEB 8/28(日) 12:01配信

#105 Shell Beachシェルビーチ(オーストラリア)
深さ7~10メートルまで貝殻が堆積!

 西オーストラリアの玄関口、パースから北へ約800キロ。世界遺産のシャークベイに含まれる、シェルビーチ。その名のとおり、真っ白な二枚貝の殻が集まってできたビーチです。

 でも、そのスケールがケタ外れ! 

 なんたって、シェルビーチの長さは100キロ以上とも、120キロ以上とも言われ、深さ7~10メートルまで貝殻が堆積しているそう。さすがオーストラリア大陸、自然の規模が違います。

 この、世にも不思議なビーチは、地元の先住民マルガナ族の間では古くから知られていました。その誕生は4000年前までさかのぼり、砂と海藻でできた土手に起因しているそう。

 土手によって細くなった水路から海水が入り込むものの、潮流が微小なために海水が停滞し、水分が蒸発。やがてシェルビーチと近隣のハメリンプールは、塩分濃度が通常の海の2倍まで上昇してしまいました。その過酷な環境に生き残れたのが、この二枚貝だったとか。

 本来、二枚貝はプランクトンを海水から濾し取って食べるのだけれど、この生命が乏しい海では期待薄。そこで貝の体内に共生する褐虫藻が、太陽光と二酸化炭素によって光合成を行うことで栄養源とカルシウムを確保。貝と褐虫藻がお互い手に手を取って協力をし合い、生き延びているのです。まさに生命の神秘! 

透明度の高い海の底ももちろん二枚貝尽くし

 さらに雨によって空気中の二酸化炭素が貝殻に吸収され、化学反応を起こし、貝たちはゆっくりと合体していったとか。そして4000年の年月をかけ、古いものは重みで圧縮もされ、石灰岩の頑丈な塊と化し、表層は真っ白な貝殻の集積となっていったのだそうです。

 この古い地層ならぬ貝殻層は“コキナ”と呼ばれ、かつては切り出して、石塀や石壁などの建材として使われていました。今でも、シェルビーチの北西約45キロの街、デナムにはコキナを使った建物のレストランが現役で残っています。

 で、お目当てのシェルビーチへ! 

 パーキングから低木や雑草の合間の砂の道を進むこと、約100メートル。目の前に、真っ白なロングビーチが広がります! 大きさ1センチほどの二枚貝の浜が、どこまでも続き、指先で掘ると、砂も混じってきます。掘っても、掘っても、貝殻、貝殻、貝殻! 

 海に入ってみると、その透明度の高さに驚きます。塩分濃度が高いためにプランクトンがいないので、濁りもなければ、魚の姿も見かけません。

 そして海底はやはり一面、貝殻で覆われていました。少し沖へ泳いでみると、やや砂泥が混じってきてはいましたが、やはり二枚貝尽くし(海から上がると、肌に塩の模様が残るほど、塩分が濃いもよう)。

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最終更新:8/28(日) 12:01

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