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人工知能作家の書籍が登場 読書家からは批判の声も

R25 8/29(月) 7:00配信

将棋や囲碁でトッププロがコンピューターソフトに敗れ、人工知能の優秀さに注目に集まるなか、「人工知能が書いた本」が電子書籍で登場。ネットでは、「読んでみたい」「認めない」と意見が割れている。

8月24日、電子書籍サービスの「dブック」に『賢人降臨』という1冊の本が登場した。この本は、コンピューターに学習・勉強させるディープラーニング(深層学習)によって、福沢諭吉、新渡戸稲造という過去の“賢人”の書を学習した人工知能「零(ゼロ)」が著したもの。福沢の『学問のすゝめ』と新渡戸の『自警録』の2冊で、学ぶとは何か、人の道とは何かといった「人智」を学んだという。

人工知能で小説を書く試みは、すでに各所で行われている。公立はこだて未来大学の松原仁教授を中心にしたプロジェクトチームは、星新一のショートショート全編を分析し、人工知能におもしろいショートショートを創作させることを目指す「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」を実施中。同プロジェクトのサイトで公開されている作品は、立派に小説の体をなしている。

今回公開された『賢人降臨』は、人工知能「零」が、「若者」「学問を修め立身」「世界を制する」「成功とは」「人とは何を示すもの」という5つのお題に回答する形で書かれたもの。このニュースを報じたYahoo!ニュースのコメント欄を見ると、

「面白そうだな」
「興味深い。実に」
「読んで面白ければ誰が書こうが構わない」

と、興味を持つ人もいる一方、

「嫌な時代になっていくね」
「AIが頑張っても持ちえないものそれは愛」
「要するにAIから『独創』は生まれないってことね」
「ロボットが書いた小説なんて読む気にならない」

など、否定的な感想を示すコメントが次々と登場。また「人工知能による創作」には同意するものの、税抜800円という販売価格に対して、

「無料公開すべき」
「研究成果として公表するのは良いことだと思うが。
値段つけて売るか?」
「目的には賛同するが、ならばもっと安価で提供すべき」

と批判的な意見も寄せられている。すでに一部の分野では、人間を上回る能力を示している人工知能だが、いわば人間の“最後の牙城”として存在する創作分野に入り込むことには、まだまだ抵抗感が根強いようだ。
(金子則男)

(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております

最終更新:8/29(月) 7:00

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