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USオープン初制覇を狙う錦織圭がリオ五輪後に痛感したマリーと自らの差

webスポルティーバ 8/29(月) 11:20配信

 1年ぶりにUS(全米)オープンに出場するためにニューヨークへ帰って来た錦織圭は、さらに精悍な顔つきになっていた。もともと色白の彼の肌は褐色に日焼けして、たくましさを増したように見え、彼の大きな双眸(そうぼう)には、明るい未来を予感させるような光が瞳の奥に宿っていた。

【写真】シンシナティ大会ではケガすることなく、安心して全米オープンに挑む錦織圭

 マスターズ1000・トロント大会(7月25~31日)では、準決勝でスタン・バブリンカ(大会時5位、スイス)をストレートで破って初めて決勝に進出し、ノバク・ジョコビッチ(1位、セルビア)には敗れたものの準優勝に輝いた。当初は6月のグラスシーズンに発症した左わき腹の筋膜炎の回復具合が懸念されていたが、その不安を払しょくした。

「夏はすごくいい滑り出しでした。カナダ(トロント大会)も内容的には100点ではないけど、決勝まで行けました」

 このように語った錦織は、自身3回目のオリンピックとなるリオデジャネイロ大会(8月4日~14日)の3位決定戦で、ラファエル・ナダル(5位、スペイン)を2時間49分におよぶフルセットの激闘で破り、初めて銅メダルを獲得。「オリンピックも最終日まで残って、初のメダルも取ることができました」と自信を深めた。

 日本男子テニス選手の五輪でのメダルは、1920年アントワープオリンピックで銀メダルを獲得した熊谷一弥以来、実に96年ぶりだった。

 マイケル・チャンコーチも、錦織のリオでの活躍ぶりを高く評価した。

「(メダル獲得は)もちろん素晴らしい成果だと思います。ラファ(ナダル)を破ることは決して容易なことではありませんでしたからね。私は誇りに思いますし、今回のオリンピックは、圭にとって成功と言っていいと思います」

 続くマスターズ1000・シンシナティ大会(8月14~21日)では、さすがに疲弊して3回戦で敗れた錦織だったが、今季最後のグランドスラムであるUSオープンに向けて順調に調整をしている。

「リオの後、体力的にまったく持たなかったので、シンシナティはしょうがなかった。終わってから、しっかり1週間休めた。これからまた長い2週間が続く。やっぱりピークをこのUSオープンに持っていきたかったので、その意味ではいい準備ができていると思います」

 USオープンで、錦織(7位、8月22日付け、以下同)は、ロジャー・フェデラー(3位)の欠場によって、ひとつ繰り上がって第6シードになり、ドローのボトムハーフに入った。

 1回戦の対戦相手は、ベンジャミン・ベッカー(97位・ドイツ)。過去の対戦成績は錦織の2勝1敗。錦織が勝ち上がると、2回戦では、予選勝ち上がり選手同士の対戦の勝者と対戦する。

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最終更新:8/29(月) 14:26

webスポルティーバ

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