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【高円宮杯】トップデビュー間近!? 横浜ユースの“急上昇株”椿直起の凄み

SOCCER DIGEST Web 8/29(月) 12:26配信

ユース最高峰の舞台で圧巻のゴールを決めた1年生MF。

 じつに雰囲気のあるアタッカーだ。独特のリズムを刻み、ボールを持っただけで、「なにかしでかすんじゃないか」と思わず身を乗り出してしまう。実際に日産フィールド小机のスタンドをもっとも沸かせたのは、このルーキーの一撃だった。

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 高円宮杯U-18プレミアリーグEASTの第10節、横浜ユースは柏U-18を相手に5-1の快勝を飾った。その5点目を決めたのが、後半途中からピッチに投入された1年生MF、椿直起だ。左サイドでボールを受けると、圧巻の加速力でマーカーを置き去りにし、最後は左足で冷静にGKの股間を抜いてみせた。一連の動作はまさに流麗で、椿自身が憧れを口にするネイマールばりのゴラッソだ。試合の趨勢はすでに決していたが、最大のハイライトはこの82分のワンマンショーだった。
 
 横河武蔵野FC(現東京武蔵野シティFC)のJrユース出身だ。横浜ユースのメンバーはふたつのJrユースチームからの昇格選手が大半を占める。いわば“新参者”ながら、入団からほどなくしてプレミアリーグで出場機会を掴み、第7節のFC東京U-18戦では1ゴール・1アシストで勝利に貢献、一気に名を揚げた。この夏には初めて年代別の日本代表に選出され、8月19日にはトップチームに追加で2種登録されている。文字通り、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。
 
 赤丸急上昇中の16歳は「ドリブルが持ち味です」と、屈託のない笑顔を浮かべる。
 
「見てほしいのは、縦へのスピードとカットインからのプレーです。今日のゴールもイメージ通りでした。プレミアでもけっこう出場させてもらってて、ある程度はどこが通用するのかは分かってきましたけど、ホント、まだまだです。守備とか改善しなきゃいけない課題は少なくないですから」
 
 7月の新潟国際ユースでU-17日本代表に初招集され、先日のチェコ遠征でも帯同メンバーに名を連ねた。だが本人は、「代表では自分の良さが出せていないし、まるで通じてない」と吐き捨てる。「それを確認できたのがすごく大きい。いい経験をさせてもらってます」とあくまで謙虚だ。
 
 チームを率いる松橋力蔵監督はルーキーの力量をこう見ている。
 
「ボールを受けたら、全部行きますからね。縦へ抜き去るのが彼の良さ。実際に彼がいると点が入るゲームは多いし、あの『オン』は素晴らしい。やはり課題は『オフ』のところ。あのスピードを最大限に活かすなら、ボールを受けてからなにかを起こすだけでなく、センターバックとサイドバックの間に走り込んでスルーパスを引き出すとか、そうした動きに磨きをかけてほしい。いかにしてゴールの確率を上げるか。パターンをどんどん増やして、いまのストロングポイントを奥行きのあるものにしていく。『オフ』の質を上げてほしいですね」

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最終更新:8/29(月) 12:55

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