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イエレン発言で要注目!  米国利上げなら恩恵を受けそうな銘柄は? 

会社四季報オンライン 8/29(月) 19:16配信

 先週末の米国ジャクソンホールでのイエレンFRB議長の講演や副議長のコメントで、米国での早期利上げ、そして利上げのペースが早まるという観測が伝えられた。週明けとなる29日は、為替がとりあえず円安に振れたこともあって、株式市場では大きく好感された。とはいえ、実際に米国で利上げが行われた場合、円安になるか円高になるか、不透明なところもありそうである。

 もちろん、「普通に」考えれば、米国で金利が上昇するようであれば、日米の金利差からドル買い円売りとなる。しかし、昨年9月に利上げが取りざたされた際や、今年の年初に3月の米国の利上げが取りざたされたところでは円高に振れ、円高を嫌気するように日本株が大きく売られた。

■ 円安株高の流れは続くか

 そもそも、米国が利上げをして円高になるという状況は、米国の利上げの影響で資金が逃避する懸念がある新興国などの経済情勢悪化、世界的な景気鈍化懸念などが強まることによる「リスク回避の動き」だ。

 昨年12月に利上げをした後ここまで米国で利上げがなかった理由は、新興国や欧州の景気問題を懸念したという面もあるだろう。しかし、イエレン議長が利上げを許容したということは、米国が利上げをしても欧州や新興国の景気が悪化するなど、世界経済への影響が少ないとみたということになる。

 つまり、世界的な金融リスクがないから利上げをするということであり、リスク回避としての円高となる可能性は低いという見方ができる。

 加えて、日本ではマイナス金利となっているために、日本国債などに割高感があってリスク回避として買えないことも、円高要因となりにくいと思う。また、米国が利上げをするということであれば、これまでドルで資金調達をしていた向きが日本円での資金調達を考える可能性がある。こうなるといわゆる「円キャリー取引」ということで円安要因となるだろう。

 ただ、あくまでもある程度の「ドル高許容」であり、円安がどんどん進むということは目先的には考えにくい。日銀がさらなる緩和を進めるということも円安要因だが、今度はある程度円安になった時点で「日本買い」になって、円安も止まることになりそうだ。

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最終更新:8/29(月) 19:16

会社四季報オンライン

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