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東京結婚式明細 最終回?:朋子が振り返る、沙織の「ハワイ婚」。そして、衝撃の告白とは...!

東京カレンダー 8/29(月) 5:20配信

理想的な結婚を、適齢期にした沙織。

誠実で、外見も稼ぎも良い夫と安定した結婚生活を送る。

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今回は、沙織のハワイでの結婚式を、悪友朋子が思い返す。そして、沙織の衝撃の告白とは...?

前回:真夏の神前式。ゲストを襲った、まさかのトラブルとは...?!

「朋子、私、離婚することになっちゃったわ。」

前触れはなかった。日本橋のフレンチ『ラ・ボンヌ・ターブル』にて、最高にコスパの良いランチを二人で楽しくつついていたところ、沙織に突然とんでもない告白をされた。

本人はケロリとしている。「だって、お互いの将来の方向性が変わっちゃったのよ。」平然とした物言いで、鯵の前菜を口に運んだ。

しばらく、言葉が出なかった。



私にとって、沙織たちは長年、悔しいほど理想の夫婦だった。

夫は典型的な愛妻家の金持ちで、沙織は悠々と主婦をしているように見えながら、実は趣味で始めた自宅での料理教室が評判を呼び、今では立派な料理研究家となっている。

私がいつ沙織の家に押しかけても、二人は港区富裕層のお手本みたいに、優雅で円満な夫婦そのものだった。

沙織の夫は図々しい私をいつも家族のように迎え入れてくれたが、その包容力は、妻への愛情から来るものだったと思う。

離婚の原因は、月並み過ぎるが、「子作り」だそうだ。夫は一刻も早く子供を望んだが、沙織はまだ早いと先延ばしにする。彼女は着々と仕事のステップを踏み、料理本出版のオファーまで来ているそうなのだ。

また、沙織の主宰する料理教室には、優雅な彼女に憧れ、花嫁修業のような形でレッスンに通う生徒も多い。健気な彼女たちを放り出して、妊娠・出産なんて急にはできない。それが沙織の言い分だった。

「あんな良い旦那、中々いないじゃない。もう少し話し合えなかったの...?」

「良い人だから、意志を尊重して手放してあげたいのよ。私のために我慢させちゃ、可哀想でしょう。」

仕事は別にしても、何となく子供を持つことに前向きになれないし、と、沙織は付け加えた。

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最終更新:8/29(月) 5:20

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