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【月刊・白鵬】横綱がモンゴル開催の世界相撲選手権を手がけた理由

webスポルティーバ 8/30(火) 19:30配信

■第64回:世界相撲選手権

世界相撲選手権がモンゴルで開催された。
同大会の運営にも携わってきた横綱が、
白熱した大会とその舞台裏について語る――。


 名古屋場所(7月場所)が終わったあと、私の故郷、モンゴルのウランバートル市内で世界相撲選手権が行なわれました。私も現地に訪れて観戦。参加22カ国の代表選手が集結し、男女とも素晴らしい戦いを繰り広げてくれました。

 世界選手権後には、大相撲夏巡業が始まりました。ここ数年の相撲人気を物語るように、最近は開催地も、期間も増加。今回は岐阜市を皮切りに、北陸、東北、北海道、そして最後は関東と、計21カ所を巡って、その期間はおよそ1カ月に及びました。どの会場も盛況で、この場を借りて、改めてお礼申し上げます。

 その巡業の最中には、リオ五輪が開催されていました。大会中は日本人選手の活躍に、寝不足になられた方も多かったのではないでしょうか。私も毎日テレビの前にかじりついて、五輪中継に夢中になっていました。いまだ、その興奮が冷めていない感じがします。

 柔道、水泳、体操、卓球、バドミントン……と、連日のメダルラッシュで、日本選手団の活躍は本当にすごかったですね。世界の強豪を相手に、銀メダルを獲得した陸上男子4×100mリレーにも感動しました。

 そんな中でも、かつて私の父がモンゴル代表として出場したレスリングは、今回も特別な思いで見ていました。とりわけ、五輪4連覇を目指していた友人の吉田沙保里選手には注目していました。残念ながら4連覇は達成できませんでしたが、「本当にお疲れさまでした」と伝えたいです。

 さて、冒頭に触れた世界相撲選手権。モンゴルでの開催は、私にとって長年の夢でもありました。

 1990年代から日本で開催されてきた同大会は、1999年から世界各地で開催されるようになりました。その代表選手を経て、力士になった人も多く、私はそうした”アマチュア相撲の雄”たちを、ぜひともモンゴルに招きたいと思っていました。そしてそれが今回、ようやく実現することになったのです。

 私は、日本で小・中学生を対象とした少年相撲大会『白鵬杯』を開催してきました。この大会にも、回を重ねるごとに日本以外の国から多くの選手が参加してくれるようになりました。本業の大相撲はもちろんのこと、こうした大会を通じて「SUMO」での国際交流を図ることも、私の使命ではないかと思い始めていました。それから、世界相撲選手権のモンゴル開催のことも真剣に考えるようになり、今回、ついに世界規模の大会をサポートさせていただくことになりました。

 大会は、2日間で6つの大会を開催。初日の7月30日に、第21回世界相撲選手権(男子)と、第12回世界女子相撲選手権を、2日目の7月31日に、第14回世界ジュニア相撲選手権(男子)をはじめ、第6回世界ジュニア女子相撲選手権、第12回アジア相撲選手権(男子)、第7回アジア女子相撲選手権と、4つの大会を実施しました。ハードスケジュールでしたが、各国の選手、スタッフたちがよくがんばってくれました。

 今大会で強さを見せたのは、男子はロシア、女子はウクライナでした。

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最終更新:8/30(火) 19:30

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