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地震救援と猛烈練習。本田圭佑は行動でモンテッラに訴えている

webスポルティーバ 8/30(火) 19:50配信

■オフィシャル誌編集長のミラン便り2016~2017(2)

 今週のミランに何が起こったか。今回はいくつかの数字からそれをひも解いていこう。その数字とは「2」「0」「4」「6」そして「20000」だ。

【写真】本田に対し「もっと彼を知りたい」とコメントをした、ミラン新監督モンテッラ。

 まず「2」とは、今シーズンこれまでミランが戦った公式戦の数。ミランがナポリ戦で決めたゴールの数。そしてミランが出した退場者の数……。セリエA第2節、ミランはナポリに4点を決められて敗れた。

 だからこの試合でミランが得た勝ち点は「0」。実はミランはナポリの本拠地サン・パオロスタジアムで、2010年以来、勝ち点を1度もあげたことがない。

 この試合はミランにとって今シーズン最初のビッグマッチ。つまり2カ月前に始まったヴィンチェンツォ・モンテッラの新プロジェクトの最初の試金石ともなる重要な試合だった。試合は確かに4-2でミランの負けだったが、90分の中でミランは何度も闘志を見せ、監督が望んでいる方向にチームが成長していることを証明してみせた。しかし同時に、重要な場面で集中力が途切れてしまい、相手に得点を許してしまった。

 ここまでミランが奪われたゴールは「6」。敵よりも高いボールポゼッションを目指すチームとして、この失点の数は多すぎる。

 退場者が出たことに対しては、モンテッラは試合後の会見で、選手たちにこう明確なメッセージを残した。

「審判に抗議し続けることは、私のやり方ではない。しかし10人では試合は一層難しくなり、9人では乗り越えなければならない大きな山となる。選手たちのプレーには満足していただけに、こういう結果に終わったことは残念だ」

 この試合を分析すると、現在のミランの一番のウィークポイントは中盤であるように思える。攻守どちらの場面においても中盤が自分たちのやるべき仕事をきちんとこなしていないから、チーム全体が機能しない。一週間前のトリノ戦では中盤がカルロス・バッカにいいボールを出し、それがゴールにつながり、ミランの勝利となった。

 今のミランには攻撃でも守りでも、ベストのタイミングでチームを動かすレジスタがいないのだ。リカルド・モントリーヴォは多くのボールを取り戻すが、ゲームメイクの起点となることはあまり得意でない。この水曜日には夏の移籍市場が閉まるが、ミランはそれまでにその弱点をカバーできるような選手を獲得するのではないだろうか。

 最初に挙げた数字の説明に戻ろう。今節も本田圭佑がプレーした時間は残念ながら「0」だった。しかしミラネッロでは相変わらずのプロ精神で、心身ともに打ち込んだ練習を見せており、チャンスが巡ってきた時には絶対それをものにしよう、モンテッラに認められるようなプレーをしようと準備万端だ。本田はその態度でモンテッラに訴えている。

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最終更新:8/31(水) 13:39

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