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家の中にはIoTのニーズが山のように眠っている

JBpress 8/30(火) 6:10配信

 「北米では5年ほど前からスマートホームの市場が盛り上がっています。日本でもそれを追随する形で市場が形成されていくでしょう」

 こう語るのは、イッツ・コミュニケーションズ(イッツコム)の岡田和久氏(事業開発部部長代理 インテリジェントホーム全国推進 統括責任者)。同社では、2015年2月から「インテリジェントホーム」というスマートホームサービスを開始しており、契約世帯が伸長しているという。

 また、イッツコムの関連会社でスマートホーム向けのデバイス開発を手がけるコネクティッド・デザイン社(CDI社)取締役副社長CSO(最高戦略責任者)の福西佐允氏は、「日本でも家庭の中のIoTデバイスはどんどん増えていき、例えば、10年ほどしたらスマートロックが当たり前のように使われているはずです」と展望する。

 IoTは今後どのように日本の暮らしを変えていくのか。両氏に話を聞きながら、その現状と今後の可能性を考えてみたい。

■ 離れた場所から高齢者や子どもを見守り

 住宅にカメラやセンサー、リモコンをつけて遠隔操作を可能にし、家をオートメーション化するスマートホーム。北米で日本に先んじて市場が活性化している背景には、北米ならではの社会事情があった。

 「アメリカでは犯罪が多いことから、防犯ニーズに応える形で市場が盛り上がり始めました。CATV事業者から機械警備会社、あるいはグーグルやアップルといった大手プレイヤーなど、さまざまな企業が市場参入しています」(イッツコム・岡田氏)

 では、日本ではスマートホームはどのように普及していくのだろう。岡田氏は、日本では防犯対策以上に高齢者や子どもの見守りというニーズが大きいという。

 インテリジェントホームを例に、その利用場面を考えてみよう。たとえばスマートロックをつけると、常に外から鍵の開閉状況が分かる。離れて暮らす親の家のカギが夜開いていないかチェックでき、ホームヘルパーなどが訪問する際も、実際のカギを渡すのではなく、日時限定の認証鍵をスマートフォン(ガラケーにも対応)にメールで送ることで、カギの紛失といった心配もない。誰かが立ち会う負担も減る。

 また、家に設置するモーションセンサーやIPカメラもある。これらは、遠隔からより細かな監視を実現するデバイスだ。たとえばトイレ前にセンサーをつけて、トイレのドアがどのくらいの頻度で開閉しているかをチェックする。あるいは、ベッド下につけて、高齢者がベッドから転落した際にセンサーが反応するようにしておく。

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最終更新:8/30(火) 6:10

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