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三成男泣き、そして“直江状”が炸裂し、関ヶ原がついに勃発! 視聴率は自己最低でもバカ熱かった『真田丸』第34話「挙兵」レビュー!!

おたぽる 8/31(水) 14:00配信

 27日から28日にかけて放送された『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)。強姦致傷容疑で逮捕された俳優・高畑裕太容疑者が出演予定だったドラマにはNEWSの小山慶一郎が急遽出演、ダウン症の少女が「PERFECT HUMAN」のダンスをオリエンタルラジオと一緒に披露する、富士山登山で虐待疑惑(?)などで炎上しまくったのが、逆に功を奏したのか平均視聴率は昨年並みの15.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と高水準。

『真田丸』第34話「挙兵」は、世に名高い“直江状”で徳川家康が激おこ、徳川vs上杉の戦が勃発、そして石田三成(山本耕史)が決起するという超熱い展開だったのだが、瞬間最高視聴率35.5%をマークした、『24時間テレビ』の林家たい平がチャリティーマラソンを完走したエンディング近くと放送時間帯が丸被り。『真田丸』自己最低の13.2%となってしまった……。

 せっかく熱い展開になってきたというのに、実にもったいない。というわけで、自己最低視聴率にめげずに今週も『真田丸』レビューを始めよう。

 第34話「挙兵」は家康暗殺に失敗し謹慎することになった三成。それでも収まらない清正(新井浩文)らは三成襲撃を計画する。信繁(堺雅人)は伏見城下での武力衝突を恐れ、信幸(大泉洋)と協力して三成を守ろうと立ち向かう。そして、家康(内野聖陽)は会津の景勝(遠藤憲一)を攻めることを決意すると、一方の三成も挙兵。いよいよ、関ヶ原の戦いが迫る!――といったドラマが展開された。

 きり(長澤まさみ)、春(松岡茉優)らの女性登場シーンは全体にコメディとなっているのは相変わらず。可愛い上に、いい具合に緩急の緩になっているので、「うざいな、早く話を進めろよ」と思うことも最近は少なくなってきた一方で、本筋は超熱い。

 前々回までの上杉家が全体的に情けなかった分、徳川家康を過激にdisって煽りりまくる“直江状”は実に爽快だったし、三成の屋敷を攻め入った諸大名に対して信幸と信繁が毅然とした態度で対応、「わが真田と一戦交えるならば、もはや国同士の戦でござる。それをお覚悟の上とならば、お受けもうそう」というシーンは大変格好よかったし、後の“大坂の陣”で信繁と並んで活躍するはずの後藤又兵衛(哀川翔)も登場。出番は一瞬だったが、存在感を示した。

 だが印象的だったのは、やはり挙兵を決意した三成絡みの各シーン。「全てを豊臣に捧げてきたのに」と、ハラハラと落涙するシーンはこちらまで悲しくなってくるほどだったし、自身を襲撃しようとしているのに「清正と会いたい」というシーンは、前回まで清正がなんとも脳筋(脳みそまで筋肉)なアプローチで三成との距離を縮めようとする→それが分からないタイプの三成がすげなく手を払うという展開が繰り返されてきただけに、思わず胸が熱くなってくる一幕であった。

 さらにこのシーンではさも意味ありげに、三成が清正の耳元で何かを囁く。無音演出が施され、三成の発言が視聴者には聞こえなかったため、ネット上では「三成は何と言ったのか?」の推理合戦に。多いのは「豊臣を託す」、「もうすぐ大きな戦があるぞ」、「戦場で会ったら遠慮なしにこい」といったところだが、果たして……。

 一方の真田家は、武田家時代を忘れられない昌幸(草刈正雄)、豊臣&三成に恩義を感じる信繁の2人がノリノリなため、上杉&三成につくことに。「夢をもう一度」という老人になってしまいつつある昌幸がちょっと怖いし、時代に取り残されている感があったのが寂しい限りだし、信繁は西方に肩入れしすぎ。少しずつ積み重ねてきた「真田家分裂」のフラグが、この34話でとうとう成立してしまったなと感じた次第である。

 次回35話のタイトルは「犬伏」。ここにきてドラマ公式サイトのトップ画像が変わるなど、制作側の気合も感じられる、『真田丸』きってのターニングポイントとなるはずの話数である。予告を見た段階でもう泣きそうなのだが、どんなドラマが展開されるのか、楽しみにしたい。

最終更新:8/31(水) 14:00

おたぽる