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「ウイリアムズに勝った」。新ユニット投入でアロンソも自信復活

webスポルティーバ 8/31(水) 19:01配信

 8月27日、スパ・フランコルシャンのマクラーレン・ホンダのピットガレージ裏には、ホンダの輸送ボックスがふたつ綺麗に並んでいた。待望のアップデート型パワーユニットが、この夏休み明けのベルギーGPに間に合ったのだ。

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「今回、ようやく燃焼室周りを含めたエンジン(ICE)そのもののアップデートが入っているので、パワーアップを果たしています。しかし、期待半分、不安半分といったところですね……」

 金曜日に2台のパワーユニットRA616H「スペック3」が走り始める直前、長谷川祐介F1総責任者は率直に胸の内を明かした。

 7トークン(※)を使い、ICEの燃焼室を改良するとともに、燃焼効率アップにともなって排気温度が下がって排気エネルギーとターボ回生率が下がるのを防ぐために、ターボチャージャーにも改良を加えた。

※パワーユニットの信頼性に問題があった場合、FIAに認められれば改良が許されるが、性能が向上するような改良・開発は認められていない。ただし、「トークン」と呼ばれるポイント制による特例開発だけが認められている。各メーカーは与えられた「トークン」の範囲内で開発箇所を選ぶことができる。

 しかし、長谷川総責任者は控え目だった。

「ドライバーが乗ってすぐわかるような出力アップというのはなかなかないし、スパのようなパワーサーキットでは、今回のアップデートが一足飛びにラップタイムや結果に結びつくということはありませんから」

 900馬力を超えるような今のF1のパワーユニットでは、20~30馬力の向上をドライバーが感じ取るのは難しい。それも、1ヶ月前と異なるサーキット、異なる空力パッケージで走っているのだから、正確な比較など不可能なのだ。

「2009年に向けたKERS(運動エネルギー回生システム)のテストでも、60kW(約80馬力)の差は、ドライバーにはわからなかったくらいですから」

 しかし、その長谷川総責任者の不安をよそに、走り始めたドライバーたちからは好感触が返ってきた。フリー走行用のモードは従来と同じ出力に設定されていたが、レースモードを試すとその効果が実感できたと、ジェンソン・バトンは評価した。

「プラクティスモードとレースモードを比較してもらって、プラクティスモードは従来とほぼ同じ馬力だったんですけど、ジェンソンは、『プラクティスモードからレースモードに変えたときの違いは、今回のパワーユニットのほうが明らかに大きいよ』というふうに評価してくれましたね。『今回のパワーユニットのスペックがよくなったことを表しているね』と言ってくれたので、そこは非常に勇気づけられました。ERS(エネルギー回生システム)のディプロイメント(回生)も遜色ないどころか、オールージュ前後の全開区間では他車よりも長いくらいだとジェンソンは評価してくれました」(長谷川総責任者)

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最終更新:8/31(水) 23:02

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