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X4、新たな成長ステージへ ツアー千秋楽で見せた“5人組”としての魅力

リアルサウンド 8/31(水) 14:00配信

 大盛況に終わった前回のツアー『LIVE TOUR 2016 - Party Up!! -』からわずか1カ月後に、1stアルバム『Funk,Dunk,Punk』を携えたツアー『LIVE TOUR 2016 ~Funk,Dunk,Punk~』をスタートさせたX4。2016年8月26日にZepp Tokyoで行なわれた同ツアーの千秋楽公演には、着実に成長を続けるX4たちの新しい一面や、魅力的なパフォーマンスが溢れていた。

 この日はX4が登場する前から、客席では至る所からメンバーの名前を呼ぶ声が挙がるなど、開演前から盛り上がりを見せていた。そして歓声が一際大きくなった瞬間、スポットライトと共にメンバーが登場。アルバム名・ツアー名にもなっている「Funk,Dunk,Punk」でライブが幕を開けた。待ちに待ったメンバーの登場に、会場も一体となって盛り上がると、その勢いのまま、「Dive into your love」でシンクロ率の高い5人のダンスを披露した。

 今回のライブはX4のパフォーマンスだけでなく、光の演出も目を引いた。レーザーを使った演出がふんだんに盛り込まれていたり、ソロで踊る時はメンバーカラーとも思える色のスポットが一人ひとりに当たったり、視覚的にも楽しませてくれている。そんなことを考えていると、MVでもレーザーを使っていた「Party Up!!」が披露された。途中、T-MAX、SHOTA、KODAI、JUKIYA、YUTAの順でのソロダンスという見せ場を作ることも忘れない。そして「こんにちは、X4です!」という挨拶とともに、爽やかな夏らしいチューンの「声にしたなら」へ。ハーモニーの一音一音が丁寧だったことも然ることながら、メンバーたちが観客の顔を覗き込むように歌っていたのが印象的だ。歌を伝えよう、ファンと心を通わせようとする姿勢が見て取れた。

 クールにパフォーマンスを決めた後は、MCへ。これまでのクールなパフォーマンスとは一転して、「(ツアー)ラスト!やばい!」、「来てくれてありがとう」と5人でワイワイ騒ぎ出すギャップも、X4の魅力のひとつだ。YUYAはキラキラスマイルで観客に手を振り、T-MAXは決め台詞を噛んで突っ込まれるという相変わらずの天然っぷりを発揮。JUKIYAとSHOTAは加入してまだ約半年ということもあり初々しいコメントを残し、KODAIはいつもながらに達者な喋りでファンを沸かした。

 こうして一人ずつ自己紹介をしたところで、マイクスタンドを使った振付が印象的な「YOU」を披露。ハーモニーが美しいミディアムテンポのR&Bに思わず身体を揺らす。<You You You…>という歌詞の部分ではファンを指さし、会場にどこか温かい雰囲気が流れたところで、KODAIのアカペラからスタートする「DISTANCE」へ。T-MAX、SHOTA、JUKIYAとYUYAと順々にメンバーが現れ、声を重ねていく。次は、スイングのリズムが魅力的な「Heaven」。カラフルな照明の中で踊る様子は、ライブというよりもエンターテインメントショー。セクシーなダンスも飛び出し、会場には黄色い声援が響き渡った。続く「obsession」では、メンバー全員で力強く踊る様子や、YUYA、KODAI、T-MAXの歌の掛け合いを見ることができた。ここで、これまでのダンスナンバーから一転してYUYAとKODAIによるバラード「薬指」を披露。アコースティックギターとピアノの音が心地よく、2人のハーモニーも抜群だ。こういう曲も難なく歌いあげるのを見ると、彼らのパフォーマンスレベルの高さを思い知らされる。しっとりと歌い上げた後は、再びダンスナンバーである「欲望」へ。所々に入るSHOTAの歌声が、良いアクセントになっている。

 ライブは中盤を迎え、再びMCへ。「YOU」を振りつけたT-MAXに対し、SHOTAが「力を入れた所は?」と聞くと、「全部です!」とかぶせ気味に答える。そして「サビの部分はみんな(ファン)でできればと」とコメント。さらに、「欲望」を振りつけたKODAIも「人生初の振り付け。不安だったけど楽しい!メンバーにも相談して作った」とパフォーマンスの裏側を語った。お気に入りの部分は?と聞かれると「<Oh Oh Oh Oh~>のところ!」と答え、KODAIはおどけながら踊ってみせたが、彼も「みんなでできる振りにした」と常にファンのことを考えている様子をのぞかせた。その後は、アンケートから生まれたというウエディングソング「Pride」を披露。メンデルスゾーンの「結婚行進曲」をサンプリングしたこのナンバーは、10月5日発売のミニ・アルバム『4 MY BABY』に収録されるとのことだ。MCが明けると、その後は「FIRE」、「Killing Me」、「Bang A Gone」、「#musicoverdose -X4 ver.-」とダンスナンバーが続く。観客も一緒に振り付けをしたり、コール・アンド・レスポンスが行われたりと、会場の一体感はますます高まっていき、ラストは「Rainbow Road」。レインボーカラーの照明のもと、会場にいた全員が手を挙げていたのではないかというほど、この日一番の盛り上がりを見せた。

 メンバーが挨拶をしてステージを去るが、会場からはアンコールが鳴り止まない。大きな歓声と共に、ツアーTシャツとジーンズという衣装をまとって再びメンバーが姿を表し、「Little Longer」で再び会場の熱を上げていく。この後MCに入ったのだが、ここからX4の真骨頂を見た気がする。関西弁を駆使して笑いを取りながら軽快にMCを進める彼らは、喋り出したら止まらない。クールなパフォーマンスをしているX4からは想像できないくらい、会場に笑いが起こっているのだ。時間にして15~20分ほどMCが行われていたが、観客もメンバーもずっと笑いっぱなしだった。その流れで「HEAVY RHYTHMの追加公演決定」、「10月5日のミニ・アルバム発売」、「109MEN'S 8月のシーズンビジュアル登場」、「KODAIのソロライブ」、「SHOTAの雑誌『Popteen』イケメン総選挙」、「YUYAの『べっぴんさん』(NHK系)出演」、「KODAIの舞台『クロノステージVol.3 鏡の中Auftakt』出演」なども告知され、彼らの活躍の広がりには眼を見張るものがあると改めて思わされた。続いて「LOVE COST」を披露し、最後に一人ひとり挨拶をして幕が下りた。かと思いきや、ニヤリと笑ったKODAIから発せられた「みんな、歌ってこうぜ!」という言葉を合図に、「Future,Super Duper,Nova」がスタート。ステージを縦横無尽に飛び回り、ボルテージがMAXになったところで幕を下ろした。

 今回のツアーで、X4は着実に成長を遂げたと思う。例えば、グループとしての団結感。前回のツアーではSHOTAとJUKIYAが加入したばかりということもあり、2人の初々しさもみてとれた。しかし今回のツアーでは、2人の成長により「5人グループとしてのX4」が出来上がっていたと思う。そして、改めて歌・ダンス・ラップ・MCと、彼らの多彩さとレベルの高さを噛みしめることができたライブであった。

高橋梓

最終更新:8/31(水) 14:00

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