ここから本文です

バイオベンチャー株投資のリスクはこうして減らそう

会社四季報オンライン 8/31(水) 16:26配信

 国内外で数多くのバイオベンチャーが誕生している。欧米のベンチャー企業には世界的なメガファーマへ飛躍したケースもある。これに対して、国内では医薬品の発売にこぎ着けた企業すらまれだ。大半のバイオベンチャーは現在でも研究が主な業務となっている。すべてのバイオベンチャーが成功するとはかぎらない。成功する企業のほうがむしろ、まれといってもいい。

 医薬品業界では、新薬候補物質が臨床試験を経てマーケットに投入される確率が年々低下傾向にある。直近でもアキュセラ・インク <4589> 、ナノキャリア <4571> 、アンジェス MG <4563> の新薬候補物質が相次いで頓挫した。実は新薬開発が想定どおり順調に進むことのほうが、むしろサプライズともいえる。

 アキュセラ・インクは加齢黄斑変性治療「エミクススタト塩酸塩」で期待の効果を確認できなかった。同薬は糖尿病網膜症などでは臨床試験を継続するが、ほかに臨床入りの薬剤がなく当面、厳しい状況が続きそうだ。

 ナノキャリアも再発乳がんの分野で「NK105」が期待の結果を出せなかった。アンジェス MGも当初期待していたアトピー性皮膚炎治療薬の治験結果が得られなかった。

 ベンチャー企業のつらさは新薬パイプラインの脆弱さにある。新薬は臨床最終段階であるフェーズ3入りしても発売に至る確率は50%以下だ。大手メーカーは数多くの有力新薬候補物質を抱えているため、治験に失敗してもその影響は限定的。だが、ベンチャー企業だと、その存亡にすら影響しかねない。

 バイオベンチャーへの投資では開発リスクの回避が難しい。それだけに、「数社へ投資して1社でも成功したら儲けもの」といった投資感覚でないと痛手を負う。実際、ベンチャーキャピタリストの多くは分散投資を心掛けている。さはさりながら、個人だと機関投資家のような分散投資が難しい。投資パフォーマンスも重要だが、リスクを回避することも大事だ。

1/2ページ

最終更新:9/2(金) 13:26

会社四季報オンライン