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サマーランドで尻切り相次ぐ 大波の「痴漢タイム」が原因?

週刊文春 9/1(木) 12:01配信

 大規模なウォータースライダーなどで知られる東京都あきる野市のレジャー施設「東京サマーランド」で8月21日、18歳から24歳の女性9人が切りつけられる被害が相次いだ。

「犯人はビキニを着た女性の尻や下腹部などを狙っていたようで、水着ごと切られた人がほとんど。幸い、いずれも傷口は浅く、軽傷だった。凶器はカミソリのような刃物だとみられています。地元の福生警察署では防犯カメラの映像解析を急いでいますが、犯人はまだ逮捕されていません(8月28日時点)」(全国紙社会部記者)

 同日、運営会社の井上博志社長は記者会見で頭を下げ、「常日頃から安全第一を掲げていた」と述べた。だが、その実態には疑問符がつく。

「実は、福生署はサマーランドが極度の混雑状態にあるとして、入場制限を実施するよう施設側に要請していました。ですが、サマーランド側は警備を増強するだけで制限は実施せずじまい。こうした態勢が事件を招いた可能性は否定できません」(前出・記者)

 現場は波の出る人気プール「コバルトビーチ」。幅20メートル、長さ60メートルで、1時間ごとに3分間、人工の大波が起きる。女性たちが切られたのはいずれもこの波が出る時間帯だったという。

「当日の入場者数は1万4000人で今年4番目に多かった。波のプールはラッシュ時の山手線内並みの混雑ぶりで“芋洗い状態”でした。混雑時のプールなら当然、お互いの体はぶつかりあう。そうしたなか、ぶつかったふりをして女性の尻や胸を触る痴漢被害が相次いでいたのです。特に『波』の時間帯は波を理由に釈明しやすいこともあって、一部ではチークタイムならぬ『痴漢タイム』とされていたようです。サマーランド側もそれを認識していたはずなのですが……」(同前)

 サマーランド側は当日午後1時に女性3人に対し最初の切りつけ事件が発生した後も客に知らせず、漫然と運営を継続。午後2時に、さらに6人が切りつけられた。事件後、一時閉鎖を経て防犯カメラ増設や手荷物検査の実施などの対策を発表して再開したが、果たして、それで十分だったのか。サマーランドが企業使命に掲げる「感動と心地よい時間の創造」は犯罪者に向けてのものではないはずだ。


<週刊文春2016年9月8日号『THIS WEEK 社会』より>

「週刊文春」編集部

最終更新:9/1(木) 12:06

週刊文春

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