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暗闇を照らす3種の質問

コーチ・エィ 9/1(木) 18:40配信

最近、書店で「質問」をテーマにした書籍を見かけます。それらの書籍には、「質問」についてこんな記述があります。

「人生では『投げかけた質問』の答えしか返ってこない。」
―――人を動かす人の「質問力」 ジョン・C・マクスウェル
「質問することよりも自分が話すことに比重が置かれている。
しかし、人の上に立つ者こそ、『謙虚に問いかける』ことが必要だ」
―――問いかける技術 エドガー・H・シャイン
「質問」の有効性を語る意見は複数あります。しかし、日常では、良い「答え」を検討することは多いものの、良い「質問」について考える機会は少ないのではないでしょうか。

真夜中の森では、ライトで暗闇のどこを照らすかによって、見つかるものは変わってきます。同じように「質問」というライトで、現状のどの側面を照らすのかによって、見つかる「答え」は変わってくるのではないかと思います。

良い質問は、良い答えの「導き手」になるといっても過言ではありません。

では、質問にはどんな種類があり、どんな質問が効果的なのでしょうか。ここから、3種類の質問を紹介していきます。

リーダーが陥りがちな「確認質問」

コーチングを学び始めたばかりの方に「質問」を作ってもらうと、ある傾向があります。それは、クローズド・クエスチョンが多いということです。クローズド・クエスチョンとは、「はい」か「いいえ」で答える質問のことです。たとえば、「あの資料は、もう完成したの?」といった質問です。

もうひとつ、自由に回答できる5W1Hを使った質問をオープン・クエスチョンといいます。

コーチングでは、相手が考えて話すことを促すために、コーチはオープン・クエスチョンを多用します。しかし、コーチングを始めたばかりのリーダーには「オープン・クエスチョンをしようと思うのに、どうしてもクローズドになってしまう」という現象が起こります。なぜ、そうなってしまうのでしょう。

人は仕事をする中で、良い「答え」をいち早く見つけようと頭を働かせています。そのため、コーチング中も、リーダーは話を聞きながら自動的に「答え」を考える解決モードに入ってしまいます。そうなると、検討すべきチェックリストが頭に浮かび、「あれはやっているのか?」「この方法は試したのか?」という「確認質問」が次々に口に出てくるようになります。

コーチング研究所の調査でも、上司が部下にする質問は、「指示したことが進んでいるか?」というものが他の質問よりも多いという結果となっています。(※3)

つまり、コーチングをしているリーダーが、「自分」に必要な情報を部下に確認している状態です。こうした「確認質問」は、暗闇でのライトでいえばペンライトです。質問者が気になる場所をピンポイントで照らし、質問された側は照らされた狭い範囲がどんな状態かを伝えるだけの役割になっているといえるでしょう。

クローズド・クエスチョンの多いリーダーに、私は次の質問を投げかけるようにしています。それは、「その問題の答えを考えるのは『誰』ですか?」という質問です。

相手の成長には、相手自身が「答え」を考えなければいけません。そのためには、「確認質問」ではなく、相手の考えを促す「促進質問」が必要となります。

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最終更新:9/1(木) 18:40

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