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理屈上手より感情上手が勝つ

WiLL 9/1(木) 9:00配信

『感情的にならない本──不機嫌な人は幼稚に見える』(新講社)がとても好評です(笑)。
 日本人は感情の出し方が下手なので、感情的になってはいけないというたてまえの方が大きくなってしまい、「感情的になることはいけないこと」と思っている人が多い。だから僕の書いたこの本が売れたのでしょう。現代人は「つい感情的になって嫌われる」という事にものすごくナーバスになってしまっていますね。
 ネットの反応と同じで、広く浅く「いいね!」をしてくれる友達はいるが、親友と呼べる友達がいないという人が大勢います。親友とは気のおけない感情交流が必須事項ですが、それがない人が多いのですね。
 私は世代が違うため経験はないのですが、一昔前であれば、例えば新宿のゴールデン街で殴り合いの喧嘩をしているような人たちが親友だったりする。感情表現の豊かな人が感情的なコミュニケーションによって親友を作るのです。
 アメリカもSNS社会ですから、感情の出し方が非常に豊かなトランプみたいな人の人気があるのでしょう。
 安倍首相も、感情の出し方の是非はともかく、昔と比べたらはるかに上手に感情を出すようになりました。政権を投げ出した一度目とは比較にならないほど、感情表現が豊かになっています。感情を抑えるよりも、むしろ感情的な方が人気も出ていることは確かです。
 例えば王貞治と長嶋茂雄を比べても、長嶋の方が圧倒的に人気がありますよね。一番良い例は映画『男はつらいよ』の「寅さん」でしょうか。人とのコミュニケーションにおいて、言語的なコミュニケーションの影響力はわずか七パーセントで、表情の方がはるかに影響を与えるというように、感情がコミュニケーションにおいて非常に大切なのです。今後は「感情的になりたいけれどなれない──どうしたらいいの?」といった方向けの本を出してみたいと思っています。
 感情豊かになった安倍首相に、一つお願いがあります。適正な手続きを取った上での九条を含む憲法改正は良いのですが、「家族を大事に」などといった余計なことは加えないでいただければと思っています。

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最終更新:10/28(金) 14:04

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