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アジアに広がる「戦争なくす」シェアハウス 新卒4年目が展開

オルタナ 9/1(木) 15:25配信

就職活動で、「ソーシャルビジネス」を決め手に会社を選んだ若者がいる。企業の知名度や規模ではなく、社会問題の解決に挑みたいと門を叩いた。彼/彼女たちはなぜ社会問題に関心を持ったのか。期待と不安が混ざった社会起業家の卵たちの素顔を追う。

この特集では、社会起業家のプラットフォームを目指すボーダレス・ジャパン(東京・新宿)に就職した若者たちにインタビューしていく。同社は、「ソーシャルビジネスしかやらない会社」と宣言し、10の事業を展開。若手社員の育成にも力を入れており、早い時期から裁量権の大きなプロジェクトを経験させ、新規事業には最低3000万円の投資を行う。

インタビューでは、社会問題に関心を持ったきっかけや、入社して学んだこと、そしてプライベートな質問まで投げかけた。

■「戦争なくす」シェアハウスとは

第二弾は、新卒入社4年目の青山明弘さん。学生時代にカンボジアで地雷除去に携わる人々へインタビューし、紛争の理由として聞いた「貧しかったから相手を殺すしかなかった」という言葉に衝撃を受け、戦争をなくすと決めた。戦争に繋がる偏見、貧困問題を解決すべくボーダレス・ジャパンに入社。

青山さんが担当するのは、多国籍シェアハウス事業。事業の名称は、「BORDERLESS HOUSE(ボーダレスハウス)」。

このシェアハウスは、日本、韓国、台湾の3カ国に118棟あるが、特徴的なのは、一つのハウスに現地人と外国人が半分ずつ入居していること。あえて、異なる文化を持つ者どうしを一緒に住ませることで、異文化交流を促進するのが狙いだ。

青山さんは、2年目にシェアハウス事業の台湾拠点責任者として単身渡航した。その後、2年近くが経過し、5人のメンバーを率いて、次のステージに向かおうとしている。入社から今までの道のりと、「戦争がない社会」をつくるための展望を聞いた。

――入社後はBORDERLESS HOUSE(国際交流のための多国籍シェアハウス事業以下BH)社に配属されたんですよね?

青山:はい。まずはシェアハウス運営の基本を叩き込まれ、5月末からはFREE HOUSE EXCHANGEプロジェクトを任されました。これは、「BH入居者は海外にあるBHならどこでも無料で宿泊できる」という企画で、ターゲットや細かいルール決め、Webページ作成など一通りやって8月にローンチしました。

当時は日本と韓国だけでしたが、今は台湾も含めた3カ国が対象です。成功すれば「実際に異国の地を見る」機会をより簡単に提供できますし、集客的にも売りになるので、シェアハウス運営と並行して必死にやりましたね。9月からは、シェアハウスの日本人大学生の集客を担当しました。

――卒業してまだ半年ほどですし、大学生の心理は想像しやすかったんじゃないですか?

青山:それが…全然だめでした(笑)。Web広告運用、留学エージェントや大学相手の営業など色々やりましたが、結果が出なくて。一生懸命やったつもりでしたけど、振り返ると、施策の数・優先順位付けとか、ビジネスの基本ができてなかったですね。どうしたら結果を出せるのか夜な夜な考え続けていたら、お恥ずかしい話、朝起きられなくなったんですよ。元々朝は強い方なんですけど、知らない間に自分で何度も目覚ましを止めていて、遅刻を繰り返したことも…。

――そうだったんですか(驚)

青山:それを注意されてまた落ち込む負のスパイラルでした。その頃はBH社の同期が新規事業に配属されたり、もう1人の同期のAMOMA社のタカシは韓国赴任が決まったりしていて、焦りがありましたね。

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最終更新:9/1(木) 15:25

オルタナ

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