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「栗山マジック」発動。日本ハム増井、シーズン途中救援から先発転向で成功

ベースボールチャンネル 9/1(木) 17:00配信

増井は8月から先発として結果を残している

 北海道日本ハムファイターズの増井浩俊は8月25日の千葉ロッテマリーンズ戦で、9回を投げきり、被安打5、8奪三振、自責点1でプロ入り初完投を記録した。

 増井は、昨年56試合に登板し39セーブを挙げている。防御率は1.50。チームから信頼の厚いクローザーだったが、今季は6月19日まで10セーブを挙げたものの8試合で失点し防御率6.30。6月20日に登録抹消となった。

 7月9日、栗山英樹監督は増井の先発転向を示唆、8月4日に1軍に再昇格し、千葉ロッテ戦に先発して5回を無失点に抑え、以後も好投。

 今季、クローザーとしては21試合3勝2敗10セーブ20.0回25被安打21奪三振、防御率6.30。
 一方、先発としては4試合2勝1敗28.1回19被安打25奪三振、防御率1.27。
 4日以降は先発で登板し調子を上げており、まさに鮮やかなV字回復を演じた。

 NPBに入団する投手で、最初から救援という投手はまずいない。増井も東芝から2009年にドラフト5位で入団した当初は先発投手。2010年は、13試合すべて先発で60回を投げ3勝4敗、防御率4.35だった。その後、右肩の故障もあってローテーションを維持できなかった。
 翌年にセットアッパーに転向、さらに2014年に武田久に代わってクローザーに抜擢され、今年6月19日までに通算で83セーブ122ホールドを挙げていた。

過去には小松、大野らも先発に転向

 救援投手から先発に転向する投手は、散見される。

 記憶に新しいところでは、阪神で救援投手として長く活躍した藤川球児が今季、先発に転向した。しかし藤川は5試合先発したものの1勝2敗、防御率6.12と期待に応えられず5月14日からは再び救援投手に戻っている。

 また横浜DeNAベイスターズの山口俊は、2014年の6月に救援から先発に転向し、先発で8勝3敗(救援で0勝2敗3ホールド)、以後も先発として投げ、2015年は3勝6敗、2016年は9勝5敗という成績を上げている。

 過去にも中日ドラゴンズの小松辰雄、鈴木孝政、広島東洋カープの大野豊、佐々岡真司、近鉄バファローズの赤堀元之、読売ジャイアンツの上原浩治など、実績のある救援投手が先発投手に転向する例はあるが、シーズン途中の転向は、失敗するとシーズンを棒に振る結果になるから難しい判断だ。

 日本ハムは、増井の代わりにクローザーに起用された新外国人マーティンが2勝21セーブ18ホールド防御率1.11と抜群の成績を上げていることもあって、増井を転身させることができたのだろう。

 大谷翔平の「二刀流」に続く「栗山マジック」ではないだろうか。

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:9/1(木) 17:00

ベースボールチャンネル

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