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宇多田ヒカルも反発!? 平蔵がイケメンで細くてカッコいいアニメ『鬼平』に対するファンの期待と不安とは

おたぽる 9/1(木) 18:01配信

 累計発行部数2,700万部を誇る池波正太郎の超人気シリーズで、八代目松本幸四郎(松たか子の祖父)、丹波哲郎、萬屋錦之介、二代目中村吉右衛門といった名優たちによるTVドラマ、『ゴルゴ13』のさいとうたかをによるマンガ(脚色:久保田千太郎)、さらに映画化、舞台化も幾度となくされてきた『鬼平犯科帳』が、2017年に誕生50周年を迎えることを機に、『鬼平』とタイトルを変え、アニメ化されることに。あわせて “鬼平”こと長谷川平蔵のビジュアルも発表された。

『鬼平犯科帳』は、放火や盗賊たちを取り締まる火付盗賊改方の長官であり、実在の人物である長谷川平蔵(通称:鬼の平蔵、略して鬼平)を主人公とした、江戸の平和を守るため、罪人たちと戦い、取り締り、逮捕するという火付盗賊改方の奮闘に、美味そうなメシを美味そうに食べるシーンを織り交ぜて描かれた物語。そして歴代の名優たちもさいとうたかをのマンガも、平蔵が剣の達人で、人生の酸いも甘いも噛み分けてきた人物とあって、大体ガッチリとした体格で中年~初老ぐらいの人物として演じられ、描かれてきた。

 池波作品はドラマ、映画、舞台、マンガ化は幾度もされてきているが、アニメ化されるのは初めて。アニメ化の第一報に喜んだファンも、これまでの“平蔵像”とは大きく異なる、月代も剃っていない総髪姿、高身長痩せ型の現代風イケメンというアニメ版鬼平のビジュアルに、期待と不安が入り混じる状況となっているようだ。

 多いのは「加役付きの旗本が総髪とかありえねえ 。時代考証くらいしろよ」「ちがう…長谷川様はこうじゃない…」といった反発。何せ、あの宇多田ヒカルもTwitter(@utadahikaru)で「原作もコミックもテレビドラマも大好きな筋金入りの『鬼平犯科帳』ファンとして言わせてくれ、これは私が惚れた長谷川平蔵じゃない」と語ってしまうほど。

「平蔵は八代目幸四郎をイメージして書いた」と池波本人が語っていたぐらいなのだから、時代劇や池波ファンが戸惑うのも無理はないだろう。さらに「アニメってさいとうたかを準拠じゃないのかよ」といった声も。1993年の連載開始、20年以上にわたって連載され続けてきたマンガ版のイメージも強かったようだ。

 一方で、「まぁ現代風に描くならこんなもんじゃねえの」「やっと時代劇小説のアニメ化がきたな!」「じいちゃんに教えてあげないと」と、歓迎する声も多かった。中村吉右衛門が演じてきたTVドラマシリーズは、16年末、17年年始に放送予定の『鬼平犯科帳スペシャル』(前後編2本/シリーズ150本目)をもって、一旦制作・放送が終了予定。

 これは、ドラマの制作にあたって「原作にないものはやってくれるな」という池波の遺言を守るため、映像化可能と思われる作品を全て使用した後、複数の原作を組み合わせたり、過去に通常のドラマとして放送した内容をアレンジして、スペシャルドラマとして放送したりといった工夫を重ねてきたものの、近年ではその作業も限界に達してしまったためとか。ビジュアルはちょっと違うにせよ、『鬼平』の新しい映像を見られるのは素直にうれしい、というファンも多いようだ。

 アニメ『鬼平』のプロデューサーを務めるのは、TVアニメ『SHIROBAKO』(TOKYO MX)に登場した武蔵野アニメーション丸川社長のモデルとしても知られ、制作会社マッドハウスの代表取締役を務めた後、70歳にして新たな制作会社MAPPA、続けてスタジオM2を立ち上げた名プロデューサー・丸山正雄(小説『鬼平犯科帳』の大ファンだそう)。監督・キャラクターデザインは宮繁之、さらに音楽は田中公平と豪華なメンツが揃っているだけに、アニメスタッフの手腕に期待する声もある。

 TVなのか映画なのか、時期も17年というだけで詳細が発表されていない『鬼平』は果たしてどんなアニメとなるのか。また、キャストはどうなるのか、肝心の食事シーンはどのように描かれるのかといったとこも含め、続報にも注目していきたい。

最終更新:9/1(木) 18:01

おたぽる