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山下真司、『スクール・ウォーズ』名シーン裏話を告白 「一番悔しかったのは、俺ですよ」

リアルサウンド 9/1(木) 16:57配信

 1984年~1985年にTBS系列で放送された山下真司主演の青春ドラマ『スクール・ウォーズ』の中でも、生徒のひとりである森田光男(宮田恭男)が、ラグビーの試合で相模一高に109-0で敗れ、「悔しいです!」と叫ぶシーンは特に有名だが、誰よりも悔しがっていたのは彼ではなかったのかもしれない。(メイン写真:左から、麻倉未稀、山下真司、田中史朗)

 同作初のBlu-ray化となる『泣き虫先生の7年戦争 スクール・ウォーズ Blu-ray BOX』が、9月7日に発売されることを受けて、『「ラグビーマガジン×スクール・ウォーズ」スペシャルトークライブ~信は力なり~』が、8月27日にパセラリゾーツ グランデ渋谷店にて開催された。ラグビー選手の田中史朗、ドラマの主人公である教師・滝沢賢治役を務めた山下真司、主題歌「ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO」を歌った歌手の麻倉未稀をゲストに迎え、『ラグビーマガジン』の編集長・田村一博氏が司会を務めた。

 田中と山下が、劇中でも登場するユニフォームを着て登壇すると、会場からは大きな拍手が巻き起こる。ユニフォームについて山下は、「イソップ(部員のひとりで、誰よりもラグビーを愛しているが病弱だった奥寺浩(高野浩和)のあだ名)は海の見える家に住んでいたんです。水平線から昇る真っ赤に燃えた太陽を見て、『僕も強くなりたい』と、チームのためにデザインしたんです」と、その設定を説明した。また、田中が同ドラマのモデルとなった伏見工業高校ラグビー部の出身であることを知ると、山下は「じゃあ、僕の生徒じゃないですか!」とコメントし、会場を沸かせた。

 放送当時、『スクール・ウォーズ』をきっかけにラグビーを始めた選手が多かったことについて聞かれた山下は、「ものすごく責任を感じますよ。でも、いいことじゃないですか。『スクール・ウォーズ』は“信は力なり”をテーマにしていたけれど、これは“愛は力なり”ということだと思うんです。どこまでも生徒を信じて愛し続けるという、山口良治さん(滝沢賢治のモデルとなった人物で、伏見工業高等学校ラグビー部の監督を務めた)の教えから、『スクール・ウォーズ』が出来上がった」と、ドラマの影響について語るとともに、教師役を務めていたことから「夜遊びに行けなくなりました(笑)。飲んでいると急に『ヒーロー』がかかるから、滝沢賢治にならなければならない。番組放送中は、ネクタイを締めて外出していました」と、当時の苦労を明かした。また、田中は「ドラマがあったから、僕たちは楽しくラグビーをできているんだと思います。僕自身は14歳くらいの頃にビデオで観ています。先輩や父兄の間でも話題になっていました」と、自身が受けた影響について語った。

 昨年行われた、『ラグビーワールドカップ2015』に話題が移ると、テレビで観ていたという山下は「こういうとあれだけど、自分の教え子が試合に出ているような錯覚があって。テーブルのうえがティッシュの山になった。最後まで諦めない全日本の活躍には、久々に感動した」と感想を述べた。また、田中は2019年に日本で開催されるワールドカップについて、「世界中の人々が楽しめる大会にしたいので、みんなでアイデアを出して最高の大会にしたい」と豊富を語った。

 ドラマの撮影裏話では、当初はラグビー未経験だった俳優たちが、撮影を通じて本当にラグビーが上達したこと、実際には夏と冬が逆転した撮影となったため、滝川と水原亮(小沢仁志)が川で決闘するシーンは極寒だったこと、その後はドラマでのシーンのように、小沢を自宅に招いてステーキを振る舞ったことなどが明かされた。

 また、田中が最も印象に残っているシーンとして、宮田演じる森田の「悔しいです!」をあげると、山下はここでも意外な裏話を披露。「メンバーが生まれ変わるきっかけとなるシーンで、すごく大切なところだというのはスタッフも含めてみんながわかっていたんです。それで、俺はテンションもアゲアゲで生徒たちに説教するんですけれど、『悔しいです!』の手前のところで昼休みになりました。そしたら生徒たちは『すかいらーく行ってきます』みたいなこと言ってるから、俺は『こんな大切なシーンで飯を食って、胃袋に血がいったら撮影なんかできるわけねぇ!』って言ったんですけれど、宮田は『大丈夫っすよー』って行っちゃった。で、もしこれで芝居できなかったら、とことんしごいてやろうって息巻いてたら、『美味しかったねー』とか言って帰ってきた。『お前、そんな幸せそうな顔して帰ってきて、ちゃんとできんのかよ』って言ったら、また『大丈夫っすよー』って。それでテストに入ったら、ウルウルし始めて。いざ本番となったら『悔しいです!』って、あの名シーンが生まれたんです。だから、あれを観て一番悔しかったのは、俺なんですよね。できるもんだなぁ、飯食えばよかったなって(笑)」と語ると、会場は爆笑に包まれた。

 イベントの後半では、麻倉未稀が登場し、主題歌「ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO」を生披露。山下は「この曲がなければ『スクール・ウォーズ』は成り立たない。本当に元気が出ます、頑張ろう!と思います」と、田中は「テレビで聴いてきた曲を目の前で聴けて、鳥肌が立った」と、それぞれ感想を述べ、麻倉は、「不思議な曲で、歌って32年になるけれど、全然古びない。当時と同じキーだから、歌うにはトレーニングが必要。歌手もアスリートなんです」と語った。

 最後には、それぞれ今回のBlu-ray作品の魅力をアピールし、イベントは幕を閉じた。リアルサウンド映画部では、近日中に同作の特集企画を展開する予定だ。

リアルサウンド映画部

最終更新:9/1(木) 16:57

リアルサウンド

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