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日本株は調整一巡でも今の水準からは買いたくありません

会社四季報オンライン 9/1(木) 20:46配信

 日経平均株価は8月26日に一時、1万6320円まで下落しました。一目均衡表の変化日を翌週に控え、株価は同月5日高値1万6355円と翌営業日の8日安値1万6455円の間にあいたマドを埋めました。いったんは調整一巡感が出てもおかしくはないでしょう。

 26日に行われた米国連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長の講演内容を見極めたいとの雰囲気が強かった、と言われていますが、過去を振り返ると、そうしたイベントでも、あるいは米雇用統計など何であれ、「株価の大きな流れが変わったことがあったのか」と聞かれれば、疑問と言わざるをえません。

 昔は、雇用統計や鉱工業生産といった代表的な経済指標の内容を気にしていましたが結局、その瞬間は大きく動いても数日、いや数時間で元の位置に逆戻り。右往左往した揚げ句、儲け損なったことが数多くありました。こうした経験を何度も繰り返した結果、そんなことを気にしないで投資するというスタンスに変わりました。

 結果論ではありますが、「金利引き上げの論拠がこの数カ月で強まった」とイエレン議長が発言したことで、外国為替市場で円を売ってドルを買う動きが強まりました。日経平均は日銀のETF買いを背景にこれまでドル・円相場にあまり連動していなかったのですが、1ドル=103円台まで円安ドル高が進んだのを素直に好感して上昇。31日時点では1万6900円台まで値を上げました。
 
 ただ、かねて日経平均はマドを埋めればリバウンドに転じる可能性が高いと考えていました。現在の水準から買いたいとは思いません。日銀の買い支えを考慮すると今のところ、日経平均株価、ドル・円のいずれもはっきりした方向感が出ていないとの見立てです。

 一方、これまで下落基調だった東証マザーズ指数は、煮詰まり状態で小動きが続いています。日経平均が堅調であればあるほど、閑散になってしまうのは致し方ないでしょう。ただ、9月の『会社四季報』発売に向けて、業績が好調とみられる中小型銘柄は物色の対象になる可能性が高く、その動向に注目しておく必要はあるでしょう。

 個人投資家に人気の高かったドラッグストアや飲食などのセクターが売り先行となっている点は気になりますが今後、業績有望銘柄については、大きく売られて突っ込むタイミングがあれば仕込んでおきたいと考えています。半導体関連株に関しては今のところ、ウォッチの対象として売買を継続中。日経平均のチャートを見るかぎりは、1万7200円前後まで上昇の可能性もありそうですが、さほど気になる銘柄も出てこないというのが本音です。

 (毎週木曜日に掲載)

 横山利香
ファイナンシャルプランナー。出版社を経て独立。現在はテクニカルアナリストとしても活躍。投資・マネー雑誌を中心に執筆・講演活動も行っている。投資ブログ「FP横山利香のトレード日記」も執筆中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

横山 利香

最終更新:9/1(木) 20:46

会社四季報オンライン

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