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ボクたちをもらって!「猫シェルター」で新たな家族との出会いを待つ猫たち

サライ.jp 9/2(金) 23:14配信

ボクたちをもらって!「猫シェルター」で新たな家族との出会いを待つ猫たち

■行き場を失った猫たちの家

猫シェルターというものをご存知だろうか。猫カフェでもなければ、もちろんペットショップでも、猫付アパートでもない。

猫シェルターに住む猫たちは、野良猫や捨て猫、飼い主が飼うことを放棄してしまった猫など、行き場を失った猫たちだ。

「外で暮らす野良猫は自由だ」と考える人は多い。でも実際は違う。感染症など命にかかわる病気の心配、カラスなどの外敵の存在。車にはねられる可能性もあれば、食べ物を探すのだって一苦労。安心して休むことができる寝床の確保も大変だ。

猫は一般的に寒がりだが、雨が降れば濡れるし、冬の寒さはことのほか体に堪える。もちろん他の野良猫はライバルで、ケンカで大怪我することだってある。過酷で厳しい世界だ。

とくに雌猫は年に2回、多い時は3回も出産することがあり、疲弊が早い。糞などの問題から地域の住人に嫌われ、保健所に持ちこまれてしまう猫だっている。

厳しい外の世界や保健所などから、そうした猫たちを救うために猫シェルターがある。

快適な環境で「本当の家族」の迎えを待つ猫たち

東京都板橋区のマンションの一室。36平米の部屋に20匹ほどの猫たちが暮らしている。

シェルターというと、狭いケージに猫たちが押し込められているという印象を受ける人もいるかもしれない。でも、ここの猫たちは、部屋の中を自由にかけまわっている。

キャットタワーもあれば、柔らかいクッションや毛布、ちぐら、爪とぎがあちこちに置かれ、おもちゃもたくさん用意されている。

ひとつが半畳ほどの大型の猫用トイレが5つほどと、普通サイズの猫用トイレが5つほどあり、何種類かの猫砂が入れられているため、それぞれの猫が好きなタイプの砂の入っているトイレを使うことができる。

夏はクーラー、冬は暖房とホットカーペットがつけられ、空気清浄機や加湿器も設置されている。

シェルターは、数人のボランティアスタッフが協力し合って、交代制で1日2回、シェルターを訪れて猫たちの世話をしている。箒でざっと掃いた後、掃除機をかけ、更に雑巾がけをして室内を清潔に保つ。20匹も猫がいると、半日で部屋は猫の毛埃がたまってしまう。トイレも入念に掃除し、臭いが残らないように気を配る。

作業が一通り終われば猫じゃらしなどで猫と遊んだり、ブラッシングしたり、撫でたりしてコミュニケーションをとることも忘れない。体調や怪我、おしっこの仕方や糞の状態など、 猫に変化があればすぐに仲間のボランティアに連絡をし、病院に連れていく。

窓際で仲良く一緒に寝たり毛繕いしあったりする猫たちもいれば、おもちゃで遊ぶ猫、爪研ぎに余念がない猫、ついつい他の猫にちょっかいを出して「シャーッ」と怒られる猫もいる。この部屋で暮らす猫たちは、みんな思い思いに時を過ごしている。そしてみんな、家族として迎えてくれる里親が現れるのを待っている。

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最終更新:9/2(金) 23:14

サライ.jp

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